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人生会議(ACP)

11月30日は人生会議の日。去年まではいい看取りの日って言うてたかね。

アドバンスケアプランニングの日本語訳が人生会議ってやつ。厚生労働省が去年吉本芸人の小藪さんを起用してポスターになって、炎上して、わずか、1日で発送が停止されたという例のアレです。

現物を訪問診療の先生に見せてもらいました。まぁ、現物みるとなかなかインパクトあるポスターやったね。炎上云々で数日ワイドショーで取り上げられて、厚労省の税金の無駄遣い!って批判も受けてたけど、あんだけ全国で取り上げられて認知度を高めたという点では厚労省の炎上商法!?っておもったね。

あれから一年。世間は新型コロナの事で頭がいっぱい。人生会議ってなんやっけ?って人が大多数。

でもね、今、こんな時代だからこそ、自分の、そして家族の生き方を考えて欲しいなっていつも現場でいうてる。今ね。病院に入院、そして施設に入ると面会はほぼ不可能。緩和ケアも面会時間は15分以内とか、子どもはダメとかってね。決して在宅がええよって言うわけではなく、好きな家族が側にいてっていうなら、在宅だったら叶うことが多い。コロナ禍になってほんまに会えないのが、とか死に目にあえないのが辛いと言って在宅でって言う事を選択する本人、家族が増えた。

何も人生会議って言うのは『どこで死ぬ』とか『人工呼吸器はいらん』とかだけを話あう訳じゃないねん。これに寄りすぎると、『死ぬ話はしないでくれ』って話が閉ざされることもしばしば。

そやないねん。人生の会議やねん。

要は『どう生きていきたいのか?』『何に価値観をおいているのか』って事を元気なうちから家族で話をしようよってことなのよ。 

家族と話してください。後悔される、ご家族をいっぱいみてきました。

『お父さんはどうしたかったのかなあ?』『元気なうちに聞いておけば良かった』『家族のエゴで点滴してもらってるのかなぁ?』『家で過ごしたかったのかなぁ』って。

揺れます。人の気持ちは変わります。

だけど、それがわかれば、支援者側は正直いろんな方法を提案できるし、家族も後悔が少なく済む事が圧倒的に多い。

ネーミングはどうでも良い。ただ、どう生きたいか?話しませんか?






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