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『思考は現実化する』のか?

ナポレオン・ヒル著の『思考は現実化する』という本がある。いわゆる自己啓発書の、古典ともいうべき書籍である。

強く強く願えば、どんな願望でも現実化することができる、ということを様々な有名人の話を引用しながら述べていくという形式である。600ページ強かけて、願い方・思考の作り方・毎日の過ごし方などを語っているのであるが、最終的には財団のプログラムに参加してもらいたいようである。
本自体が、ナポレオン・ヒル財団が作成した思考の現実化プログラムの広告になっているのだ。

一見すると、かなりスピリチュアル感が強い。

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例えば、
「願望をかなえるための思考法を潜在意識に伝えるために、(この本に記載されている)願望をかなえるための6か条を、朝起きてすぐとよる布団に入る前に読みなさい。黙読ではだめです。感情をこめてなるべく大きな声で読み上げましょう。」

「願望をかなえたときの自分の様子を克明にイメージできるようにしてください。お金持ちになりたいのであれば、お金の手触りはどうですか?匂いはどうですか?なにに使っていますか?どんな感情ですか?」

などといった、表現がいたるところに書かれている。文の表面をそのまま読むとかなりヤバイ感じがする。道端で声を掛けられ、こんな話をし始められたら、苦笑いをしながら早足で立ち去ることだろう。

だが、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーをはじめ、エジソンやその他の成功者は、総じてこの方法を使っていると、著者は言う。意識的であれ、無意識的であれ、だ。

そこで、なぜこの方法がうまくいくのか自分なりに仮説を立ててみた。

自分自身は、まだ何を成し遂げたというわけではないので、想像に頼らざるを得ないが。。。

さて、かなり前置きが長くなってしまったが、本題はここからである。

自分なりの仮説

本当に「考える」だけで願望が現実となるのだろうか。

私は力強くYESと答えたい。先ほども言ったが、自分がなにか成し遂げたわけではないので、経験はしていない。ただ、「考える」という力は強力であることはわかる。

成功している少数の人たちと、願望がかなえられていない多数の人たち。これを分けているのは何か。
いわゆる成功者の書籍を読んでみると、努力の量が違うことが分かる。ただし、量だけではどうにもならないのはよく知られている。質、つまり何に努力を注ぐかも大事である。

何に努力を注ぐか、を決めるのは何か。「思考の量」である。
頭の中で試行を繰り返し、これだ!と思ったものに全力を注ぐ。それによって、成功するのではないか?
頭の中で試行するには具体的にイメージすることが不可欠である。

また、人間は弱い生き物である。心に決めたことでも、少し誘惑があると反故にする。それを断ち切るために毎日、朝晩自分の願望を思い出させる儀式をしなければならないのかもしれない。


誰の話だったかは忘れたが、毎日欠かさずお参りしている。それによって今の地位が手に入っている。と言っていた人がいた。
めちゃくちゃ論理的な人なのに、なんでお祈りなんか?と思っていたが、そういうことなのかもしれない。

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