ベビーシッターの予約が入り続けるようになるまで①
私は、東京・神奈川を仕事の主戦場としているため、需要量も多いが、供給量も多い。それに加えて、情報感度の高い優秀な人も多い。
同じ土俵で戦ったら、仕事を得られないことは明白だった。
スキルの高い人であれば、時給を高く設定するはずだから時給を低く設定すれば良いのか。
すでに働いている人々のプロフィールを覗いてみると、そういうわけでもないようだった。スキルが高くても時給が安めの人がいる。
時給を高くしても蛇、低くしても蛇。
うんうんと考えた結果、あることを思いだした。
「スキルを売り物にできない状態であれば、信用を売り物にすればいい」
運がいいことに、登録しているベビーシッターサービスはマッチングサイトであるため、自分の信用が可視化される仕様だった。
単純な思考だが、
「よいレビューをたくさん集めれば、それを見てたくさん人が集まって来てくれる。そして、また良い仕事をすれば、よいレビューがあつまる。よい循環が作れる!」
というふうに考えた。
信用はどのようにたまるのか
この方法の一番のハードルは、何もないところから信用(よいレビュー)を積み重ねなければならないことであった。
そう、循環を作るためには初めに信用がある、という前提が必要なのだ。
どのように信用をためていけばよいか。
上の記事のホームレス小谷さんの手法から、要点を抜き出すと
・値段を他の追随を許さないほど下げること
・それでもしっかり働くこと
・働いて辛い感じを出さないこと
・全体的に依頼者が気持ちよくなるように行動すること
この4つになるのではないかと考えた。
そして、これまた運のいいことに、運営の特大キャンペーンとして
『時給を1000円に下げれば1カ月間検索順位を上げます!』
というのがたまたま始まった。
完全にチャンスだった。値段を徹底的に下げることがそのまま認知につながるのは素晴らしいと思った。
さらに、ベビーシッター以外にもバイトをしており、そこで生活できるだけの固定収入があったので、その時はお金を少し追加で稼げればよい、という感じだったのもよかった。
値段を下げても、生きていけるからだ。本業ベビーシッターにはできない技である。
実践
実際には何をやったのか。
時給は1000円以下にはできないため、これでは他のキャンペーンを活用している人と変わらない。
そこで、交通費を受け取らないことにした。
これが効果的だったのかどうかはわからない。でもとりあえず、20件のレビューがたまるまではこれを継続した。
正直言うと、拘束時間に対するもらえる金額が少なすぎてびっくりしたが、下積みだ、と思ってやり切った。
途中からは、ほぼすべてリピーターさんとなった。
まだまだ、道のりは長いと感じたが、同時に大きな一歩を踏み出せたような気がした。
続く。
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