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【教採対策】 個人面接答え方と解説 第7弾

 2つの県の教採を一発合格した現職の教員が教採の個人面接に答えるならこう答える!というものを載せていこうと思います。

 集団面接の対策もマガジンに載せてありますのでこちらも参考にしていただければ、より深い学びになると思います。集団面接の練習は個人面接でもすごく役に立ちました。質問に対して多角的な視点で物事見ることができるようになったからです。ぜひ、集団面接がないよという人も、集団面接対策にまとめた記事をご覧いただけると個人面接の参考になるのではないかと思います。

 また、個人面接の答え方に関しても他にもたくさん出していますので、ぜひご覧ください!

質問が被っている場合がありますのでご了承ください。


⑴ 多忙と言われるが、どう時間を作りますか?

 まず、個人として計画を立てて改善していくことを繰り返すことで効率的に進めることができ、時間を作ることができます。また、学校や学年といった組織として1つの問題に取り組み1人で抱え込まないようにして全員で解決していくような働きかけを意識していき1人1人の負担を減らしていくことで時間を作っていきます。

[解説]

 個人でできることは、時間をいかに効率的に使うかです。やることに追われ、本当にしなくてはならないことを忘れてしまうことなどありますよね。自分もよくありました。メモをしてもそのメモをどこにやったのか、、、みたいなことを繰り返しているとすごく辛かったです。

 自分が今取り組んでいるのは”0秒思考”です。とにかく今思いついたことをそのまま書き出すことをしています。具体的に言うと、朝学校に来て、すぐに「今日のやること」についてA4の紙に殴り書きしていきます。すると、本当にやらないといけないこととやらなくてもいいことの区別がきちんとつけることができるようになりました。多忙な理由の1つに意識の問題があります。教員は時間にルーズな人が非常に多いです。そのことが原因で無駄話をしたり、だらだら意味のないことをしたりしていて、本当にやるべきことが見失ってしまっていることがあるなと働いて感じました。しかし、0秒思考を取り入れ、やるべきことをきちんと知ることで、必要最低限のことは時間通りにきっちりこなすことができます。さらに、この思考方法はどんなことにも応用ができるのでおすすめです。そうやって時間を効率的に使うことで早く帰っています。

 組織としてはなかなか難しいですが、一人で考えていても仕方がないことや、一緒に手伝ってもらうことで早く終わることがたくさんあります。だからこそ、組織として動く、チームでのうごきのスピード感が大切になってきます。


⑵ 自分の短所はなんですか?

 せっかちなところです。計画よりも先に行動したりしてしまうことがあります。そこで、大学に入ってからは予定長をつけたり、部屋の見えるところにカレンダーをつけるなどして、その日に何をすべきなのかなど計画を立てて行動するように意識しています。

[解説]

 自分は、せっかちでとにかく早く早く行動したいと思い、相手を困らせたことがありました。なぜ、せっかちになりすぎてしまうのかを考えたときに、先の見通しが持てていないら心配になり、焦ってしまっているのだと感じました。そこからは先の見通しを立てるようなカレンダーや予定長などをつけるようになり、焦ることなく生活できるようになりました。

 このように実際に自分の経験を語り、さらに、改善していった過程を少しでも話すことができるといいのではないかと思います。なぜなら、面接官が短所を聞いて何を考えているのかを考えたときに、自分の短所をどう克服し、どう活かしていくのかを見たいのではないでしょうか?そのための質問なので、自分の中で解決した過程などをはじめに話してしまったほうがいいと思います。


⑶  生徒への影響力はどう考えますか?

 言葉の使い方や行動・表情などが知らず知らずのうちに伝わっていくということがあると思い、教師が与える生徒への影響力は大きいと考えます。実際に、学級の雰囲気であったり、教科担任の先生によって授業の雰囲気が違うことは経験しました。きっと言語的な要因だけでなく、非言語的な要因も大きく影響しているのだと感じました。だから私は、常に自分の姿が生徒の姿に現れるということを意識して生活していきたいと思います。

[解説]

 学級の雰囲気は現場で働いていると「あーこの先生のクラスって感じするな」とクラスの雰囲気が担任によって様々な色がでてきます。給食に関する考え方や授業の受け方、発表する(自分の意見を主張する)人の多さなど、担任が何気なく生活していることの1つ1つが児童生徒にとっては1つの教材であり、よくヒデュンカリキュラム(隠れたカリキュラム)とも言われます。担任など児童生徒の目の前にいることが多い先生の考え方や言動などが知らないうちに学習され、その担任と同じような児童生徒になっていくということがあるということです。そのくらい、児童生徒への影響力が大きいことを認識して毎日の言動には責任を持たなくてはなりません。

 面接で話すときには、自分の経験からこの先生の時のクラスの雰囲気とあの先生のときのクラスの雰囲気ってちがったなという思い出を元に話せると、より説得力が出ると思います。



⑷ 組織の中で働く上で大切にしたいことは何か?

 2つあります。1つ目は、コミュニケーションを取ることです。多くの人とたくさんの接点を持ち、報告をすぐにしたり、連絡を自ら取り合うようなことを大切にしてきたいと思っています。2つ目は、学校の目標に向かって今自分は何ができるのかを考えて全力で達成するための行動を起こしていきたいと思います。

[解説]

 組織で働く上で報連相は大切であることは知っていると思います。バイトなどでも同じだと思います。そのなかで、組織として働く上で個人でできる意識と組織でできる意識をきちんと分けて考える必要があると思います。個人が意識をしてより良い組織にしていこうとする思いと、組織を意識して個人を高めていく両方向性があると思うからです。

 結局は個人の実力が大切になってきます。だからこそ、組織で働くにしても個人でできる工夫は欠かせないです。

 また、様々な問題を自分一人で抱え込むのではなく、相談した方が自分だけの責任になず、組織としての責任にすることもできます。責任の重さで押し潰されそうな時こそ、相談して組織で分かち合うことが大切です。言い方を悪くすれば、責任転換をはかるということです(笑)



⑸ あなたの授業に興味のない生徒に対してどう関わるか?

 まず、その生徒の実態を把握したいと思います。自分の授業だけなのかや、他の授業ではどうなのかなど観察や、たくさんの教員の方とコミュニケーションをとっていき、その生徒を取り巻く状況を把握し、その生徒にあった解決の仕方を模索していきたいと思います。その後で、授業の改善や日々の関わり方など具体的な方法によって生徒との関係性を築いていきたいと思います。

[解説]

 一番大切なのはその児童生徒の実態把握です。それができていなければ、授業にもなりませんし、興味も持ちません。たとえば、有名な人が書いた素晴らしい指導案を参考にし、全く同じように授業をしたとしてもうまくいくことはありません。なぜなら実態が異なるからです。

 実態に合わせた学習方法や、これまでの学習の流れ、生徒の性格的な面も踏まえて、自分の教材研究です。

 教材をいくら突き詰めてもうまくいかない原因は児童生徒の実態に合っていないからです。逆に言えば、教科書で教えても実態に合っていれば、児童生徒の満足度は非常に大きいものになるのではないかと思います。

 

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