おもり

上手に生きられる自分になることを目指しているけれど、そのゴールが目前に迫ることは何故か怖い。

こういう人になりたいと目指していながら、そういう人になってしまえた姿は私の中で必ずしも理想とは言えないのだ。
なんだか人間らしい複雑な感情である。

昔友人がこんなふうな話をしてくれた。

 「 精神的に苦しくて身体的にも崩れてきているようなこの状態を耐えて苦しんではいるけれど、その状態を治したいかと言われればすぐは頷けないよね。」

分かるな…と思った。

今のまま、不安定な状態、不完全すぎる自分
長年連れ添ったそんなヤツらがいなくなるのが怖いのだ。この重みがあってやっと私はここに居られる。この世に押さえつけてくれているその重りが外れたら、自分はふわっとどこかへいってしまうのではないかと。

苦しみから開放されたいという気持ちも、それが無くなった自分は生きていけるのかという不安も本心。
でもどちらかを選ばなければならないとしたら成り行きで行ける今のままを選んでしまいたくなるな…。

生きにくさを不安に思いながらもその重さに安心してしまう気持ちとどう向き合うべきか、それはまだ探している途中。

いまはここ。

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