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私的かつちょっと長い前書き(“歩く仲間”構想とは)

20年前の真実。わたしは、ちょうと20年前にホームページデビューしました。そのときに、最初の文章がこちらです。特に行動計画については、このままに実行しているわけではありませんが、基本方針は今でも変わってません。原点に回帰するということで、最初に書いたままを、こちらにも掲載させていただきます。
※画像は、2006年ごろにフィリピンのネグロス島にフィリピン人の友達と旅行した時に購入した壁飾りです。現地の言葉で「バヤニハン」という言葉があり、日本語でいうと「助け合い」という意味なのですが、もともとはこのように家をみんなで担いで引っ越しすること自体をバヤニハンといいました。つまり、このような共同作業自体が、バヤニハンなのです。
その友達に教えてもらわなければ、ただ「家を担いで引っ越しをするのか!おもしろいな」だけで終わっていたのですが、思いがけなく、言葉の真の意味とかの地の文化を知ったのでした。
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2000年3月18日

私的かつちょっと長い前書き(“歩く仲間”構想とは)

 まず、“歩く仲間”構想とは、一言でいうと、私の個人的な発信の場であり、かつ触れ合う人々の間での意見交換の場を持ちたいというのが、そもそもの発端です。

 皆、それぞれの“場”で一生懸命生きている、いわば生活者であり、それぞれの生き方においてプロフェッショナルであるという基本的な了承を元に話をしていきたい。かといって誰もが常に高尚な難しいことばかりを考えているわけではない。逆に普通に生きていくことそのものの中に、何らかの共感できる部分があるのではないか。そんなささやかなものを、互いに持ち込みあって、こんな考え方がある、こんなことがわかった!という意見交換みたいなものをやってみたいと思います。

 カルチャー(culture)という言葉があります。その語源*は、耕すという意味のcultivateであるそうです。もし、その語源から考えると、カルチャー(文化)とは、何を耕すのかと言えば、心を耕すもの全てが文化と言えるのではないかと思います。巷では、“サブ”カルチャー、“ポップ”カルチャーなる言葉はありますが、街じゅうの全ての心を揺さぶるもの、それは音楽であれ、映画であれ、マンガであれ、テレビであれ、あらゆるメディア、その他、道端でちょっと拾ったいい話、風景、情景、心象、全てがカルチャー(文化)であろうと思います。

 職業・学問なりの専門性と普段着の世界と、そのどちらの世界をも上記の広義のカルチャー(=心を揺さぶるもの)をキーワードに自由に行き来したい。そんな願いを込めて、今年度、下記のプロジェクトを企画いたします。

1.「歩きながら考える」ニューズレターの発刊。 

2. 文集「2000年に想うこと」;21世紀におけるキーワードとは何かを探る。

3.「開発学を考える」;環境、開発、地球規模の問題が山積するなか、今自分たちが武器にすべき道具は何か、内容として、皆さん自身による本の紹介部分と、ブックリストの2本立てとしたいです。

4.「みる、きく、さわる」;写真にみる第三世界。確かにテレビやビデオなどの画像メディアは多くありますが、ここでも、みんなそれぞれのお気に入りの写真を持ち寄って、世界を知る手立てとしたいと思います。

5. ホームページの立ち上げ;上記趣旨に沿ったホームページを開設します。 

 最後に、なぜ“歩く仲間”としたのか。たまたま同じ方向に行く人がいれば、しばし一緒に歩いてみたらという、一期一会のつながりを大切にしたいという意図があります。逆にいえば、決して“の会”というような、閉じたものになってはならない、そんか自戒を込めての命名です。

注:*旺文社 英和中辞典を参考にした。                   

この項、了

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