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pairs、Tinder沼だった僕が今日から恋人で生まれ変わった話。

この記事を見に来てくれたあなた。


この記事がまだ伸びていない頃は、僕と同じ、自分に自信が無く、今まで恋愛というものに明るい気持ちを持ったことがない。

そんな人が多いかもしれない。

この記事がある程度伸びたとすれば、わずかながらでもタイトルに目を引かれ

一体どんな奴がこんなこと書いているのだろうと見に来た人が多いかもしれない。


前者のあなた、おそらく僕の同胞であり、今まで恋愛の話となると、肩身を狭めてシュンとしたり

心の奥底の本当の欲求から目をそむけ、ネタに昇華させて笑いに変えてきたあなた。

あなたの感性に合うかは分からないけれど、僕の感じた新しい世界の一片を少しでも共有できたならば幸いだ。

後者のあなた、いわゆる恋愛市場における「勝ち組」でないならば、この記事を読んで期待に胸を膨らませるかもしれない。

勝ち組のあなた。いわゆるモテない人間がどのように考えて行動しているか、その一端を感じ取れるかもしれない。


それでは、この1週間の間に僕の間にできた起きた出来事について話そう。


まずは自己紹介から。


僕は年齢が20代後半で、いわゆる名門大学の理系を卒業。

院を出てそのままITエンジニアに就職したので、お給料もなかなかいい金額を頂いている。

幸いなことに両親がともに身長が高く、その恩恵を十分に受け、僕も178cmと世間一般では高身長といっていいものになっている。


ここまで読んだあなたは、

「どうしてそのスペックでモテないの?」

と思うかもしれない。


その疑問に対する答えはシンプルである。


まず一つは、顔がどう考えても普通以下であること。


もう一つは、中高が男子校だったこともあり、女性慣れしていないことだ。


さらに大学も理系という男の巣窟だったので

自分の恋した女性への接し方もわからないまま、研究面であれほど苦労して卒業した大学と院を

恋愛面では、それはそれはあっさりと何もないまま卒業してしまった。


唯一、大人しめのサークルで知り合った1学年下の子となんとなくの流れで付き合い

なんとなくの流れで別れてしまった思い出だけが僕の心の中には残っていた。


そんな僕も人並みに結婚願望はあるし、そもそも結婚はしなくても女性とデートはしたいし、付き合った彼女と色々な思い出を作ってみたい。

大学で出会いのなかった僕はそのまま何も学習せずITエンジニアという職を選んでしまったので、ここに来ても出会いがないという非常事態に陥った。


そんな時、学生時代の友達が教えてくれたのが、マッチングアプリ


数年前までは「出会い系じゃん笑」などと呼ばれていたが、最近ではアプリの会話が日常生活で普通に行われることに浸透してきた気がする。


なるほど確かにこれなら一気に多くの女性と出会いを作ることができそうだ。


しかし、先のプロフィールを読めば、今の僕がTinderやpairsなどのマッチングアプリをやったところでその結果は火を見るより明らかだろう。

1日100スワイプしても、マッチするのは数日に一回。プロフィールを見ても、どう考えても金目的や奢り目的。最初に来るメッセージは「いくら出せる?」

絶望

なんてことだ。現実世界では女性と接していなかったがために傷つかなかったことが存在するのかと言葉を失うほどだった。


もちろん僕だって1日何十マッチもすることは端から期待していない。

しかしマッチングアプリ、あんなにキラキラした世界を演出しておいてこんな修羅の国が待ち受けてるとは誰も思わないだろう。


そんな状況になっていたにも関わらず

次こそは女性と話したい、デートしたいという男の根源的な欲求の前に、僕という人間ははあまりにも無力で。

最初は「1ヶ月で飲み会2回分かー」などと悠長に捉えてい頼もつかの間、面白いようにお金は溶け出していき。


蓋を開けてみれば、数ヶ月後には虚無に対して5万円近くを注ぎ込んだ負け犬の姿がそこにはあった。


そんな事実に気付き自らの運命に絶望していた頃、マッチングアプリについて漁っているとこの記事を見つけた。

「マッチングアプリをどんなにテレビで宣伝していても「実態はこれ」だから二度とやらない」

https://togetter.com/li/1578387

この記事では、


たとえ学歴や年収身長が高くても、顔が良くなかければマッチングアプリでは生き残れない。自分と同じレベルの女性も含めて、勝ち組の男が全て取っていくからである


というような内容が書かれている。


衝撃を受けた。なぜこんなことに今まで気づかなかったのか。


思い返してみれば電車の帰り道や居酒屋で、大学生らしき超絶イケメンがTinderで大量にマッチしてる自慢話をよく聞いていた。


そうか、僕はあんな生きてる世界が違う男達と、同じ世界に放られて戦っていたのか。

そんなの勝てるわけがない。確かに僕は女性慣れはしていないが、この世界の女性すべてから見放されるような中身ではさすがにない。


しかし、会話をして自分の良いところを伝えようにも、そもそもマッチをしないのだから八方塞がりである。


やはりこういう人間が総取りをしているのか…
顔も良くなく、恋愛経験が少ない人間はどう頑張ってもダメなのか…


完全に希望を失っているところでTwitter見てみると、今度は次の記事を見つけた。

「モテ男性とモテ女性、非モテ男性と非モテ女性をマッチングさせる画期的な(?)婚活・恋活サービスが話題に」

https://togetter.com/li/1595186


そこで取り上げられていたのが今回の話のメインテーマ。
今日から恋人

https://kyokoi.jp/


お付き合いから始まるマッチングアプリ。

登録した情報をもとに、コンシェルジュが自分にあいそうな異性を自動でマッチング。

上位20%の男子と女子40%がマッチする恋愛市場の歪みを排除した恋愛革命。

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これだ。これなんだ。



不器用だけれども、自分の魅力は頑張って相手に伝えたい。しかしその場所すら掴めない。
そんな僕がずっと求めていたもの。


まるで運動会のリレーの瞬間のように、久しぶりに僕の心は興奮した。


その時入っていたマッチングアプリ5つを即解約し、今日から恋人に登録。2日後には、彼女ができたという連絡。




え、早すぎない…?


お前その分際で何を言ってるんだと思うかもしれないし、今自分で書いていてもそう思うのだが

僕だって人間である。そんな急に彼女ができたと連絡が来ても、相手のことはまだよくわからないし、嬉しさもあるが当然不安に覆われた。

そして僕は彼女とメッセージで軽い自己紹介をして、ビデオ電話日時を決めることに。




いきなりビデオ電話…?

このアプリは恋愛革命を謳った恋愛弱者の処刑場か…?


そう思い急いでホームページを確認すると、ビデオ電話にはコンシェルジュの方も入り、話題なども回してくれるそう。


…今日から恋人、信じてたぜ。


ということで少しの会話を楽しんだ後日、ついにビデオ電話が始まった。


結論から言うと、とても楽しかった。


久しぶりに女性と1対1で、心おきなく会話することができた。

いや、コンシェルジュもいるから一対一ではないんだけれども。



というかコンシェルジュの存在が大きすぎる。もしこれで自分と彼女の一対一の通話であれば一転、まさにそこは地獄絵図となっていたかもしれない。


幸いなことに、音楽の趣味があったことで彼女との会話はとても弾んだ。

こんなに楽しく会話をしたのは一体いつぶりだろう。


そして恋人になってから1週間後に今後もお付き合いするか別れるかを決めるのがこのアプリでのルールである。

まるでAbemaTVの企画に出ている気分だ。


そのためにも、もっと真剣にお互いのことを知るべく、一度リアルでの対面デートが決定した。

デートはまさ「THE 謂デート」というものだった。夕方に合流してカフェに入り、趣味の話やこれまでのお互いの人生などについて話した。


出会う前から付き合うなんていう状況、僕も彼女も当然初めてなわけで。

特殊な状況に置かれ非日常的な体験をすることに心が小躍りし、またお互いがお互いのこと、つまり自分の恋人のことをよく知りたいという状況になっていたので

普通に出会っていれば絶対にこんなに盛り上がっていなかっただろと思うほど、会話が弾んだ。


...おわかりいただけただろうか。


先のマッチングアプリで5万円近くを虚無に放り捨てていた僕が、3800円払っただけで数日で女性とデートできている。




…革命だ。




僕は心の中で静かに呟いた。

彼女が怪訝そうな顔でこちらを見ていてが、まあ気にしないでおこう。


しばらく話した後、お腹もすいてきたので雰囲気のいいレストランに行き、夕食を共にした。


...普通にデートしてしまっている。あれだけ女性と連絡先を交換するのでさえ絶望していたこの僕が。


何度か行ったことのあるレストランだったが、心なしかいつもよりもパスタが美味しかった気がした。


そしてその後も彼女と連絡を取り、迎えた1週間後。結果は……






残念。




今回はこれ以上のお付き合いには発展しなかった。


確かに落胆はしたが、これまでのマッチングアプリで感じた落胆とは明らかに違うものである。


僕もすごい楽しい時間を過ごしたし、少なくとも彼女も、趣味の話で盛り上がっている間は楽しく過ごしていたと思う。

何より1週間お互いをきちんと見つめ合ったその時間が、僕には嬉しかった。


僕が数ヶ月で他のマッチングアプリでかけた5万円で得られたものといえば、


マッチが50件

返信が来たのが20件

LINE交換が3件

なんとか2軒デートにこぎつけたものの

1軒は飯モク1件はドタキャン。


そんな暗黒な時間を過ごしていた時から比べると

今の時間は本当に"生きている"という実感が持てる。


ああ、恋愛って楽しいんだ

ということを、恥ずかしながらもこの歳で初めて実感したのだ。


そして2回目のマッチング、つまり恋人ができた今日、その興奮冷めやらぬまま筆を走らせています。


人生において、恋愛をするだけでこんなに気持ちが上がるとは思ってもみなかった。


そんなことを誰かと無性に共有したくなり、このnoteを書くことに決めました。


こんな駄文、長文をここまで読んでくれたあなた。


もしあなたが今、他のマッチングアプリでお金を落とし、スマホ片手に自分を慰めているならば。


今日から恋人、とりあえず入れてみたら何かが変わるかも。そんなふうに思います。

https://kyokoi.jp/


最後まで読んでくださりありがとうございました。




(その時の彼女が絶対にこの記事を読みませんように)

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