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YAUのある「場所」

「有楽町アートアーバニズム YAU(ヤウ)」の活動拠点は、JR有楽町駅と地下鉄日比谷駅に挟まれた、有楽町ビルにあります。

大手町や丸の内と隣接する日本有数のビジネス街として知られ、ショッピングやレジャー、映画や芝居といった文化芸術鑑賞など、さまざまな顔をもつ有楽町。

その中心地に立つ有楽町ビルにあるYAU STUDIOには、さまざまな表現領域で活動するアーティストが通い、有楽町を新たなレンズで眺めて歩き、この街で働く人と対話を重ねてきました。

イベントでは、有楽町ビルの別フロアや、お隣の新有楽町ビル、そして新東京ビルなど、同エリア内で活動することも。この記事では、YAUの「場所」について紹介します。

オフィスビルが立ち並ぶ街、有楽町のアートの顔

日本有数のビジネスセンターとしてグローバルな経済活動を牽引する大手町・丸の内・有楽町エリア(以下、大丸有エリア)では、オフィス街というバックボーンをもちながら、これまで多種多様なまちづくりの活動が展開されてきました。

さまざまなアート施設があり、たとえば

  • 出光美術館(1966〜)

  • 丸の内ストリートギャラリー(屋外彫刻展示)(1972〜)

  • 第⼀⽣命ギャラリー(第⼀⽣命⽇⽐⾕本社1階回廊)(1993〜)

  • 三菱⼀号館美術館(2010〜)

といった場所や、「アートアワードトーキョー丸の内(2007〜)」、「東京ビエンナーレ2020/2021」などのアートイベントの舞台になるなど、まちづくりの中にアートを招き入れる取り組みを先駆的におこなってきた歴史があります。

YAU STUDIOがあるのは、そんな街なのです。

(撮影:加藤甫)

YAU STUDIOは、有楽町ビルにある約1,200㎡のオフィス空間を活⽤したスタジオです。10階にあるので、行き交う新幹線や山手線、また首都高もよく見えて、作業の合間に窓の外を見るのもおもしろいですよ。

ここでは、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT(TPR)と⼀般社団法⼈ベンチ(bench)という性質の異なる2つのアートコレク活動していたり、複数のアーティストが常に滞在・制作・交流・発表をしている場です。

元々あったオフィス内装の壁面や間仕切りを活かして大空間を分割し、アーティストのアトリエや稽古場としたり、ある時は展示場やトークイベントの会場になったり。必要に応じて場を変容させながら、さまざまな人やプログラムが同居して活動しています。

また、不定期でどなたでも参加いただけるトークイベント「YAU SALON」やワークショップ、オープンスタジオ等を実施しています。時期や詳細は、WebサイトやInstagramで告知しているため、ぜひフォローしてみてくださいね。

スタジオから、街へ。ご近所でも展示した「YAU TEN」

2022年春、約4ヶ月にわたり総勢100名以上のアーティストがYAU STUDIOを拠点に作品制作を行い、2022年5月、その活動の集大成として「YAU TEN」を開催しました。

その会場は、制作拠点のYAU STUDIOを中心に、同ビルの共用部や、地下の元々理容室だった場所を利用した展示室、そしてお隣新有楽町ビルの貫通通路やギャラリー、5分ほど離れたところにある新東京ビル、さらには三菱一号館美術館広場、国際ビルの地下など、大丸有のネイバーフッドなエリア。

アートが視点をズラす仕掛けとなり、普段は移動で通り過ぎるフロアや通路がいつもと違う風景になる様子を、フォトレポートでご覧ください。

有楽町ビルの外観
オフィスビルの中を覗くと……
窓が作品になっているこんな会場が待っています
ビルの共用部も展示空間に
元理容室跡の展示室(スタッフがお出迎え)
お隣の新有楽町ビルの通路も、写真展会場に
三菱一号間美術館広場の植栽もよく見ると……
国際ビルの地下、飲食店街のお隣もアートギャラリーに

通常は、YAU STUDIO以外のエリアでの展示は行っていませんが、YAUを拠点に、アートがまちに染み出していくような取り組みはこれからも行っていきたいと考えています。

何か一緒にできそう、やってみたい! という方は、ぜひお気軽にYAUへお声掛けくださいね。


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