見出し画像

宝物にしてもらえるような【いいもの】を、みんなでつくりたい

こんにちは、アーツトンネルのタカキです。今、アーツトンネルのメンバーでZINEを作っています。2022年度の活動を振り返るためのZINE制作です。

前回のnoteでは、活動を知ってもらう最善の方法がZINEである理由について書いていきました。

一言でその理由をまとめると「色んなメンバーがいるから、なるべく型にハメない方がおもしろいはず」という理由です。アーツトンネルのメンバーについては、おいおい記事を書いていくつもりです!

前回のnoteはこちら↓

ZINE制作の進捗

現在、ZINE制作は佳境に入っています。先日、アーツトンネル代表のサドシマとデザインを担当してもらっているクボレナが、封筒にシルクスクリーンで印刷をしてくれました。

一枚一枚シルクスクリーンで印刷
アーツトンネルのロゴ
全部手作業!

この封筒が今回のZINEの表紙となります。

このZINE制作にあたっては「企画チーム」がテーマや内容を、「デザインチーム」が構成や装丁を担当しました。

この表紙はデザインチームのアイデアです。この表紙の中に、それぞれが制作した紙面が入ります。

「とにかく【いいもの】を作ろう」というお願い

今回のZINE制作について、主導者である僕からメンバーにお願いしたのは「みんなで考えて、とにかく【いいもの】をつくろう」ということだけでした。

こんなざっくりしたお願いの伝え方、間違っていると思います。けれど、僕は、これより他に言語化することが出来ませんでした。

そもそも何故、人は何かを表現するのか?

話は少し変わります。

僕は20歳くらいからずっと文章を書いてきました。詩や小説のほか、レビューや日記など、文章で何かを表現をしてきたのです。

しかし、思い返せば「表現」とは名ばかりの「自己満足」でやってきたところもあります。

さらには「いいね」や「コメント」など承認欲求を満たしたいだけだと言われても否定できません。

また、いくつかの文章を文学賞に応募しましたが、カスリもしませんでした。

でも、書くことは止めませんでしたし、書くことを止めようとも思いませんでした。

それは、僕が誰かの文章や作品やアートなど【いいもの】にずっと心を動かされてきたからです。

CROSS BEAT 2005年12月号 総力特集「ロック史に輝く衝撃のメッセージ」

20歳になって初めての冬。僕は2日に1回、本屋に行ってました。立ち読みをしたり、小説や漫画を買ったり、DVDやCDを借りたりする、ごく一般的な文化系大学生でした。

バンドをしていて、Nirvanaが大好きだったので、いつも行く本屋の棚にカート・コバーンを見つけた時は、思わず手に取り、ページをめくりました。

CROSS BEAT 2005年12月号

CROSS BEATは洋楽を中心に音楽やアーティストを紹介する雑誌です。(現在は休刊中とのこと)

手に取ったこの雑誌の中には、カート・コバーンの他にも、デビッド・ボウイやジョン・ライドンなど、ロック史に輝くロックスターたちの言葉が綴られていました。

「マリリン・マンソンという名前を初めて紙に書いた時、これこそ自分のなりたいものだとすぐにわかったよ」(マリリン・マンソン)

「俺にとっては音楽が宗教なんだ。来世でも、音楽が待っていてくれるよ」(ジミ・ヘンドリックス)

それらの言葉は、僕を勇気づけ、励まし、傷つけ、困惑させ、心を動かしました。

この雑誌は僕にとって大切な【いいもの】になりました。今でも大事に保管しています。

【いいもの】に心を動かされてきた

CROSS BEAT 2005年12月号に僕は心を動かされました。それ以外にも、漫画や小説、映画やアート作品など、たくさんの【いいもの】に僕は心を動かされています。

僕が何かを表現しようとすることの中心には、僕が心を動かされてきた【いいもの】の存在があります。

僕はそれらに出会ってよかったと思うし、それらがなければ今の自分の人生は変わっていたかもしれないと感じます。

そして、僕は【いいもの】に対して感謝しています。僕が表現を続けるのは、その感謝を誰かに伝えたいからです。

だから、アーツトンネルのメンバーに「みんなで考えて、とにかく【いいもの】をつくろう」と伝えました。

「読んでくれた人の心を動かして、宝物にしてもらえるような【いいもの】を、みんなでつくりたい」

佳境に入ったZINE制作、着々と形になってきています。【いいもの】が出来つつあると感じています。進捗がありましたら、また書いていきますね。

このnoteでは、アーツトンネルの活動やアーツトンネルがあるいいかねPaletteのこと、さらには、地域のアート情報や筑豊地域の文化や歴史について、色々と書いて行こうと思っていますので、ぜひ、いいね!やフォローお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?