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女性作家アナ・メンディエタ-血で予告されたかのような死と作品理念

アナ・メンディエタ(Ana Mendieta,1948-1985)
キューバ系アメリカ人のパフォーマンスを主とするアーティストだ。

「1970年代と1980年代における重要な位置づけのフェミニスト(女性解放思想)の美術家の1人だ。
地球を場所の問題をテーマとして扱い、さまざまな屋外の場所に彼女の肉体をオブジェや、肉体の形跡を彫刻として鑑賞させる。
または、その痕跡を写真や8mmフィルム、ヴィデオに記録している。
これらのSilhouette Series(シルエット・シリーズ)1973-1977年の作品は、岩、小枝、花、血などの素材で体のシルエットを埋めることが多く、原始的な儀式や現代的なフェミニストの感性との関係を強調している。
「マジック(魔法)、知識、原始芸術の力…生命の即時性と自然の永遠性を表現している」-Ana Mendieta
その作品中には、アナ・メンディエタ自身の血を塗った作品や、それを使って彼女の輪郭を型どった作品もある。

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(c)Ana Mendieta

特筆すべき事は、
アナ・メンディエタは、12歳の時に2歳年上の姉と共に、革命のあったキューバから追放され、アメリカ合衆国のアイオワ州の孤児院に送られたという事実、このことは、後の作品に大きな影響を与えているだろう。アナ・メンディエタは、アイオワ大学 (University of Iowa) に進学し、教授のハンス・ブレダーに出会ってから多くの影響した、その1つに、ウィーンのアクション派(1960年代のウィーンにて、身体加傷を伴う過激なパフォーマンスを行なった一派だ)などにも感化されているだろう。そして、そのインパクトある作品を制作し続けていた・・
そして、1985年9月8日ニューヨーク市のアパートメントの34階の窓から落下し死去したと言う事実、それも同年に結婚をして、まだ、36歳だったのだ。
ただ、夭折いうより・・・
その死は、最期の厳格なるパフォーマンスだったのか? それとも他殺か?
当時、非常に話題性のある事象であった。with The Guardian.

まずは、そのアナ・メンディエタの作品の一端をご覧いただきたい。

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(c)Ana Mendieta

Hayward Gallery Exhibition Trailer: Ana Mendieta, Traces

このコラムは、ここで完結しています。ただ、次回は「女性アナ・メンディエタ-その最期は厳格なる死というパフォーマンスか?」を、Guardianレポート等から、推測して参ります。それは、死という厳格なる最期であるからです・・

(追記)これは「イメージと文化」の現代アートのコラムです。概念芸術の中に、自らの肉体(身体加傷・血液等)で表現をする現代アートとして避けれないエリアがあります。この作者-アナ・メンディエタ(Ana Mendieta)もそうです。そして、夭折な作家です。どうぞ、その視点でご覧いただきますようにお願い致します。

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