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(今日の1枚)画家リウ・イエ:絵画を見る

画家リウ・イエ:絵画を見る


絵画を見る (小さな人々のシリーズから)

絵画を見る Liu Ye 1999

Liu Ye 1999
アクリルと油彩、キャンバス
55 1/8 x 47 1/4 インチ (140 x 120 cm)

桂林の麓で、モンドリアンの絵画を見て、子供たちが語っている、おとぎ話のような世界だ。ただ、背景は、Redの霧のようなものが蔓延している。
ピエト・モンドリアンの作品は、リウ・イエの作品によく登場する。
リウ・イエが時間をかけて展開してきたテーマを注意深くリサーチすると、それは、おとぎ話のようなものになる。魔法的であり、理想的であるが、どこかに暗い側面を持っている。

おとぎ話が好きでした

「子どもの頃、おとぎ話が好きでした。なぜなら、おとぎ話は私を逃避させてくれるからです。そして、時にはそうしなければならない時もありました。子供の頃に私に影響を与えたもの、最初に私を芸術に惹きつけたものについて、特定の言及をすることがあります。しかし、これらの主題、私の「小さな人々」は、今日の私が世界を説明するために使用されており、間違いなく子供時代から遠く離れています。」- Liu Ye

デ・ステイル(De Stijl 1917-1931)

このリウ・イエの作品も、ピエト・モンドリアン(ピート・モンドリアン/Piet Mondrian,1872 -1944/オランダ出身の抽象画家)とテオ・ファン・ドゥースブルフ(Theo van Doesburg、1883-1931/オランダの画家、建築家、美術家)による、デ・ステイル(De Stijl /オランダのライデンで創刊した雑誌/1883 - 1931)の影響を受けている。
(註)デ・ステイル:基本理念はモンドリアンが提唱した新造形主義(ネオ・プラスティシズム)で、従来の具象芸術に対して水平線、垂直線、直角、正方形、長方形、三原色、非装飾性、単純性を追求し、客観的で普遍的な表現様式を目指す。
「私はベルリンでデザインを学び、デ・ステイルのアーティストの幾何学的な構成のシンプルさを理解するようになりました。」- Liu Ye

De Stijl 1917-1931 

北京を拠点とするアーティスト、リウ・イエは、正確で巧みに表現された具象絵画で知られる。現代文化と古い巨匠絵画から等しく引き出された。そのリウ・イエの幅広い視覚的基準には、このモンドリアンや、ウサギのミッフィー、そして、プラダ等の多くの広告等も含まれる。
また、彼は、幾何学と遠近法を駆使して、この最も身近な主題の、並外れた、「方向感覚を失わせる」ような作品を制作する。そこには、東洋の世界観も必然的に埋め込まれている。

Liu Ye:リウ・イエ

Liu Ye

Liu Ye:リウ・イエ(劉野,1964- /北京生まれのアーティスト・画家)
1964年北京生まれの劉は、北京の中央美術学院で絵画(壁画)を、北京工芸美術学校で工業デザインを学んだあと、ドイツに移住、ベルリンの芸術大学で教育を続けた。
アムステルダムでの滞在を含め、ヨーロッパでの6年間滞在で、西洋美術史と建築についての知識を深めた。また、彼は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンやルイス・キャロルの物語、トルストイやナバコフの著作など、文学的な言及で知られている。そして、ミニマルな幾何学的構図は、リウ・イエの作品の折々にモチーフとして登場する。

Fondazione Prada - Liu Ye, Storytelling

Prada Foundation 1min

リウ・イエのアートワーク

このシリーズは、ランダムになりますが、続きます。お時間の許す折に・・・

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