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Fourth plinth, Trafalgar Square(第四の台座-ロンドンのトラファルガー広場)

フォース・プリンス(Fourth Plinth)は、ロンドンのトラファルガー広場( Trafalgar Square, London-ナショナル・ギャラリーの前)の四隅のうち北西に置かれた台座 (plinth) だ。それは、英国らしい視点の現代美術賞だ。

*経緯
*第四の台座には、ウィリアム4世の騎馬像が設置される。
・・・・はずだった、しかし、資金不足により実現されず、何もないままだった。それも、150年以上もだ。
多くの議論が尽くされたが、1998年にロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツが、あくまでも、暫定的に彫刻作品を展示するために、3人の現代アーティストに制作を委託した。フォース・プリンス・プロジェクト(1999年–2001年)
1999年、Ecce Homo:マーク・ウォリンジャー
2000年、Regardless of History:ビル・ウッドロウ
2001年、Monument:レイチェル・ホワイトリード

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       Fig.Ecce Homo-Mark Wallinger

その後に、クリス・スミス(文化・メディア・スポーツ大臣)が、台座の扱いについて、有識者や市民から意見を募った。その結果、現代アートの作品を順次展示していく方式が提言された。
2003年にトラファルガー広場の所有権がウェストミンスター市議会からロンドン庁に移り、現行のロンドン市長によるフォース・プリンス(Fourth Plinth)の委託が始まった。フォース・プリンス・コミッション(2005年– ):ロンドン市の文化部が主導し、専門の委託グループが助言をおこなうとうプロセスだ、そこには市民の視点もあるだろう。

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(註)*第四の台座のはトラファルガー広場の四隅に置かれている。
南の台座はヘンリー・ハブロックとチャールズ・ジェームス・ネピアの像を載せている。
そして、北の台座は騎馬像を載せられるように設計されているため南のものよりも大きい。
北東の台座には国王ジョージ4世の騎馬像が置かれている。
四番目の北西の台座は、その予定の*騎馬像は、、上記のようにそのまま、150年もの間、空きになっていた。

Fourth_plinth,_Trafalgar_Square,_London_-_geograph.org.uk_-_440045のコピー

Fourth-Plinth-1 のコピー

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GettyImages-939084202のコピー

                    Fig.Fourth plinth, Trafalgar Square

*フォース・プリンスの委託グループの管理のもと、以下のアート作品(概略)が制作された。
2005年-、Alison Lapper Pregnant(アリソン・ラッパー妊娠):マーク・クイン
2007年-、Model for a Hotel 2007(Hotel for the Birds):トーマス・シュッテ
2009年-、One & Other:アントニー・ゴームリー
2010年-、Nelson's Ship in a Bottle:インカ・ショニバレ
2012年-、Powerless Structures, Fig. 101:マイケル・エルムグリーン、インガー・ドラッグセット
2013年-、Hahn/Cock:カタリーナ・フリッチュ
2015年、Gift Horse:ハンス・ハーケ
2016年-、Really Good:デイヴィッド・シュリグリー 
2018年-、The Invisible Enemy Should Not Exist(ラマス像の再現-Lamassu):マイケル・ラコヴィッツ(ISの古代遺跡の破壊に対する表象)そして、イラクの方向を見つめている・・
2020年-、THE END:ヘザー・フィリップソン

(EX)Fourth plinth:2017.2.24-2.28:ロンドン市長から学生がコンペの形で招待され、トラファルガー広場の第4台座と、ロンドンでの生活から触発された作品が展示された。

英国らしい話だが、この第四の台座の空間は、先端アートの表象と、その時代背景を表しているだろう。
このFourth plinth(第四の台座)は、YBAsたちの作品も展示された、英国を感じる表象だ。

Heather Phillipson's 'The End' | Fourth Plinth | National Gallery

後日、この中から、順次、ご紹介致します。(リンク貼りますので)

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