チョコレート・ストーリー。
クリスマス時期に、なにか、ほっこりする物語をお届けして、心も温まって頂けたらと思い、ご紹介します。
お店との出会い小雨が降り、冷え込んだローマの片隅。薄暗い路地のなかに、ぽぉっと、暖炉のように優しい光に導かれて、お店を覗いてみると、お客さんは誰もいない。入ろうか一瞬迷ったけど、寒かったし、お店のドアを押してみた。
内装、家具、包みのリボンが、フェッラーリの、鮮やかな赤よりも、ずっと、くすみのある赤で、統一されてて、大正浪漫のような、1900年初期の残り香がするようなレトロ