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EQ・IQの育て方 ② 生後6ヶ月半言葉を話す

そろそろ朝食のミルクの時間だったが、わたしは家事に追われていた。

息子がぐずりだして甘え泣きを始めると、洗い物が終わったら作ってあげようと思っていた。
よほど、お腹が空いていたのか急に「まんま、まんま」とミルクの請求をしたのだ。

喃語はよくしゃべっていたので、たまたま言っただけだと思っていた。

それに、言葉をしゃべり始めるのは1歳過ぎてからだと育児書にも書いてある。
誕生日までは、まだ5ヶ月半もある。

しかし、念のためと思って夕食のミルクもわざと遅らせてみた。
すると、やはり「まんま、まんま」と言って請求したのだ。

結局、1週間ほどそれが続きしかも、空腹時に限って請求するので、言葉を使って自分の要求を伝えたのは、6ヶ月半からだと思っている。

出生直後から生後3ヶ月まで、経口からのミルクを中止されていたので、飢餓状態にあったため息子にとって空腹は死活問題だったのかもしれません。

1週間ほどして「まんま」の次にしゃべったのは「ぶーあ」(水)だった。
わたしは、ミルクと果汁は与えても、お水はたまにしかあげなかったように思う。

大人だって喉が渇いたらお水が欲しいでしょう?赤ちゃんだって同じですよ」と保健婦さんの言葉に「ああ、そうか」と思ったくらいだ。

母親が頼りないと子どもがしっかりするのかもしれない。
それとも、自発性を育てるなら、必要以上に手をかけず足りないくらいが丁度いいということだろうか。

どちらにしても、子どもというのはどの子もきっと、無限の可能性を秘めて生まれてくるのかもしれない。ということを実感した。

神様は、息子に両手の代わりに「言葉」という可能性を与えてくださったのかもしれない。
それならば、その可能性の芽を摘まないように伸ばしてあげなければと思った。

ー著書より一部抜粋ー

✿この頃息子にしていたこと
息子は、生後4か月まで入院していたのですが、退院前の説明の時に将来気管支炎をおこしやすいとか食道の通過障害が出てくるかもしれないということを言われていました。

今後出てくる症状に対してどういう検査が必要になるとか、両手の手術のことも聞いていたので、入院中に検査の予定表や、両手のリハビリのプログラム、成長記録を作っておきました。

当初は、成長が遅れるかもしれないと言われていたので、乳幼児の発達段階には特に注意深くチェックしていました。

看護師をしていたので、専門分野ですからその点は慌てずに冷静に対処できたのかなと思います。
将来、息子たちの看護が必要になるとわかっていたから、その道を選んだのかなと思ったりもしましたね。

生後4か月で退院してからは、とにかく話しかけました。
「これが、テーブルだよ。これがテレビ。あれがお空で、白いのが雲だよ。お父さんとお母さんはね、あなたのことが大好きなんだよ」理解できなくても、とくかく沢山話しかけました。

ただ、6ヶ月半でしゃべるとは思わなかったので、赤ちゃん言葉で話しかけていたのです。
息子は、それを真似してそのまましゃべったので、赤ちゃん言葉ではなく普通に話しかければよかったと思いました。

言葉は早ければいいということではありませんが、病気がちだった息子と、早くから意思の疎通ができたことは、症状の早期発見につながりました。
1歳までか生きられないと言われながら、移植をするまでの6歳まで生きられましたのでね。

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