見出し画像

4月18日(日) 和歌山県選手権 準決勝  vs 海南FC マッチレポート

2021 Match Report #2
大  会:和歌山県サッカー選手権大会(天皇杯予選) 準決勝 vs海南FC
試合結果:3−1


難しいゲームになる
天皇杯予選を兼ねる和歌山県サッカー選手権大会。昨シーズンは県選手権制覇で12連覇を達成し、本大会では和歌山県勢初となる4回戦に進出しました。今年も勝ち進めば本大会の2回戦でJクラブとの対戦が予定されているので、Jクラブ撃破を目標に掲げて予選に臨みます。
対戦相手は県リーグ1部の海南FC。
カテゴリーが異なる相手で、おそらく守備に人数をかけてくるだろうと予想していました。
しかし、普段戦っているステージが違えど、簡単なゲームはありません。
自陣に引いてゴール前を固めてくる相手に対して、得点を奪えない時間が続くと苦しい展開になります。
試合前のミーティングでは、「今日は難しいゲームになる。おそらく守備に人数を割いてくるだろうから、自分達の思うようにいかない状況になると思う。もしイメージ通りに進まなくても、常にポジティブな雰囲気で、良い振る舞いをして戦おう」と話しました。
攻撃面では、相手の守備ブロックの崩し方、守備面ではリスクマネジメントの徹底を確認。
天気予報は晴れの予報でしたが、ミーティング後からは少し雲行きが怪しくなってきていました。

《前半》海南FCのブロックに苦しむ
今回は関西リーグ戦の試合からメンバーを7人入れ替え。ケガから復帰した選手や、公式戦に初めて出場する選手たちが先発しました。
海南FCは4-1-4-1のフォーメーションで、序盤から自陣で構えます。
相手が中央に集結しているので、サイドから崩すことになりますが、海南FCの中盤がこちらのパスの出し手となるSBやMFの前に立ち、前線へのパスコースを消してくるので、なかなか前線の選手に良いボールが入りません。
私は相手のCB・SB・MF・SHの間にできる四角いスペースを「ホール」と呼んでいて、崩しのポイントにしています。少し雨が降り出して滑りやすくなったピッチで少しボールを大事にしすぎているのか、なかなかSBからスムーズにホールにパスを送れず、崩しのアクションが生まれてきません。
そんな中、前半19分、自陣からのビルドアップでうまく相手のホールを突き、先制します。自陣ペナルティエリア内でボールを受けたCB高橋寛太からのパスを、ホール内で受けた山中が素早くターン。前方サイドのスペースに佐々木を走らせます。さらに佐々木が素早くゴール中央に送り、相手のマークを外した久保が冷静にゴール右隅に沈めて先制します。
その後も2点目を狙いに攻め込みますが、ゴール前に人数をかける相手に得点を奪えず、前半は終了。先制したとはいえ、やはり難しい試合です。


《ハーフタイム》ビルドアップを修正
もっとSBからホールにボールを入れるのを簡単にしたいと思い、ビルドアップ時にSBにパスを供給することが多いCBとボランチのポジショニングを調整しました。
CBがもう少し広くポジションを取り、SBの距離が縮めてパスのテンポを上げ、さらにSBがより高いポジションを取って、前線に攻撃的なパスを出して欲しいと要求しました。
最後に、「後半も前半同様、思うようにいかない時も慌てないこと。自分達から焦って前のめりになり、後方のリスクマネジメントを怠って、カウンターを受けないように気をつけよう」と、話し、後半開始。


《後半》2点目を奪うも直後に失点。強い緊張感が続く展開
後半開始から堀野に替えて青山を、久保に替えて門司をピッチに送ります。
開始直後からハーフタイムでの修正がうまくいき、左サイドで高い位置を取ることができました。この日左SBで先発した吉谷からFWに良いボールが入ります。中央で一度ボールを奪われますが、青山が素早く相手からボールを奪い返し、素早くミドルシュート。これがゴール右隅に吸い込まれ、2点目を奪います。
これで少し楽になるかと思われましたが、後半7分に自陣ペナルティエリア前でボールの処理を誤り、自分達のミスから失点してしまいます。
スコアが2-1となったことで、まだまだ相手の集中力も高いまま。ボール保持率はほぼこちらが占めていても、途中から激しくなってきた雨やあられによってピッチに状態は悪くなり、優位に立っている側にも緊張感があります。
終始、左右のサイドからゴールに迫りますが得点を奪えず、緊張感の強い時間が続きます。
後半43分にようやく追加点。宇都木が得意の左足でペナルティエリア外から叩き込み、3-1。これでグッと試合は楽になりました。そのまま3-1で試合終了。

当初の予想以上に難しい試合になりましたが、何とか勝利できました。
しかし、この日の出来はあまり良くなく、復帰した選手や初めて公式戦のピッチに立った選手達のコンビネーションを深めていかなければなりません。ボールを失った瞬間など、もっとプライドをかけて奪い返す姿勢を追求していきたいと思います。
おそらく、決勝も難しい試合になるでしょう。また気を引き締めて臨みます。

次戦は関西リーグ第2週おこしやす京都です。
ここで勝ち点が取れれば、今後のリーグ戦も進めやすくなるので、しっかりと準備して臨みます。
紀三井寺でのホーム開幕戦ですが、コロナの感染状況は再び悪化しており、観戦にも制限がでてくることが予想されます。またスタジアムでお会いできる日まで、お互いに感染予防・拡大防止を徹底しましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?