元恋人のSNSを見てしまった女の辿り着いた先
昨日あさイチ、まだベッドの中だというのに何故かおもむろにInstagramを開き、無造作に流れてくるnstagramのタイムラインをつんつんスクロールする。
その結果、私は朝から非常に胸がざわつく事態に陥った。
いわゆる11歳年上の元恋人が“新恋人“を匂わせる投稿をしておったのだ。
奥さんに先立たれ、つい先日成人した息子と、18歳になる女の子を男手1つで(数年は私もサポートはしたけど)育ててきた立派な男性である。
もちろん、仕事も非常に出来る。
次のお相手の女性は会社の同僚だそうだ。
登山が好きな人だった。一緒に登山をしたそうな。
病気の後遺症でハードな登山等が出来なかった私は、共に出来なかった事だ。
山頂の青空と雲というた美しい背景の中心に、そのお方の後ろ姿のお写真が”ドドーン”とそびえていた。
うん、揺るぎなく堂々とそびえていた。
彼の性格はよく知っている。
静かに、しかしとても堂々ズドーンと真っ直ぐに、このお方を愛しているんだろう。
ここで、いい女なら「本当に良かった。幸せになって欲しい」ってスンと出るんだろう。
もぅ、良い歳した大人女性であるはずの自分が残念でならない。。
正直に言おう。「見たくないわこんなのー!!」
「なんじゃこりゃー、われぃー!!」と心が叫んでいた。(汚い言葉を叫んですみません。)
もちろん、大人同士がしっかりと時間をかけて決断したのでもう関係は綺麗に終わっている。
彼は全然悪くない。
とても合理的で都会的な、頭の切れる男性という彼だった。
モテた話も、よく聞かせてもろうた。
彼と一緒に生活するという目的がきっかけで私はこの都会に出て、同時に社会復帰へ向かう中、縁ある仕事も巡り会い、新しい経験がたくさんできた。
病気の後遺症の治療についても、首都圏であるからこそ充実した内容が受診できたと思う。
仕事についても親身になって相談に乗ってくれて、そのおかげでどんどん昇進も出来た。
もちろん、個性的な男性であったので大変な事もたくさんあったんだけど。
人見知りで中々自分を出せない私が本音を話せる、数少ない人間の一人だった。
別れてからも、気を許した友人としてたまに電話したりご飯食べたり、難しい案件の相談に乗ってもらったり。
とっても大人しい我慢強い子どもたち2人だったが、頻繫にではないが連絡とったりしていた。
おっと。ここまで書いてふと思う。
私は彼に何かを貰うばかりで、何かを与えてあげられただろうか。
何かあったかい、かけがえない瞬間や、幸せを与えてあげられたんだろうか。
いつも心でありがとうを言うばかりだったような気がする。
私はちゃんと声に出し、「ありがとう」って言えてたかな?
もう、遅いんである。
もちろん友人としてもそんなこと、もう今さら聞くフェーズにはない。
心から感謝している。彼に出会わなければ今の私は確実に、ここにいない。
一人でも、愛する人が出来てその人と幸せでもどっちでもいい。
彼が幸せでありますように。
おやおや。
こんな気持ちに着地するとは。
そして、私もまたいつか。
穏やかに安心して。最後まで共に歩んでいける異性にめぐり逢いたい。
※その後、そっとフォローは外したけどねぇ。。