アロマ書房

~言葉と香りで紡ぐあなたの物語~「読むアロマ」案内人。物語の世界を香りで語る「読むアロ…

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~言葉と香りで紡ぐあなたの物語~「読むアロマ」案内人。物語の世界を香りで語る「読むアロマ」、香りの心理分析「アロマアナリーゼ」など、「言葉×香りのアロマセラピー」をテーマに都内、鎌倉を中心に活動しています。 HP:https://www.ruriirononiwa.net

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  • 2024読書・映画感想

    2024年ハートの栄養必需品、エンタメをもっと楽しみたいと思います。 1年の記録としてつぶやきまとめマガジン♪

  • 読むアロマ

    物語の世界観を香り(精油)で表現する「読むアロマ」。「読むアロマ」は、物語と、精油が持つ香りや働き、様々なエピソードをつなげて、オリジナルのアロマブレンドを作ります。新旧、ジャンル問わず、好きな物語、気になる話をランダムにピックアップして、作った香りのご紹介です。

  • イベント案内

  • 本のある空間を訪ねて

    「本をめぐる街歩き」まとめです。

  • お気に入りの1冊の香りを作る

    本の感想・世界観を語っていただき、あなたの「お気に入りの1冊」の香りをお作りします。

最近の記事

⑫劇場版『ハイキュー!!』と自分のなかの天真爛漫について

やっとやっと観てきました! 劇場版「ハイキュー!!」~ゴミ捨て場の決戦~ 『ハイキュー』はアニメから入って大好きになりました。 『スラムダンク』もそうですが、「チーム」「成長もの」「最高のライバルたち」などのキーワードとともに、バレーに打ち込む熱量にハートが(ときには目頭も)熱くなります。 私が作品のファンになる重要ポイントに、魅力的なキャラが丁寧に描かれていることがあるのですが、スラムダンクでは三井サン、ハイキューでは及川クンや黒尾サン推しの主人公より味とクセがある脇に

    • ⑪映画『落下の解剖学』と事実と真実

      かれこれ30年来のつきあいになる友人と久しぶりに日比谷で映画を観てきました。 『落下の解剖学』 思えば初めて一緒に行った映画は、日比谷シャンテで上映されていた『ベルリン天使の詩』でした。 感受性ゆたかな彼女はとてもとても感動していたのだけれど、情感や機微に疎かった私は見事にぽか~ん(笑) その時のことは今でも笑い話で、『ベルリン天使の詩』は、私的にぜひともリベンジしたい作品のひとつなのです(笑) 思い出話ついでの余談ですが、昔「有明にテニス観戦に行った」という話に。

      • ~読むアロマ~『深呼吸の必要』長田弘

        物語の世界観を香り(精油)で表現する「読むアロマ」。 「読むアロマ」は、思わず手に取ってしまう美しい装丁のように、イメージを香りでデザインしたものです。物語と、精油が持つ香りや働き、様々なエピソードをつなげて、オリジナルのアロマブレンドを作ります。 新旧、ジャンルを問わず、好きな物語、気になる話をランダムにピックアップして作った香りのご紹介です。 わたしにとって「深呼吸」はいつのころからか、とても大切な作法となりました。 こころと身体、両方をケアする手立てとしてお守りのよ

        • 3/5(火)読むアロマオンライン読書会vol.16「深呼吸の必要」

          こんにちは。アロマ書房です。 第16回読むアロマオンライン読書会は、『深呼吸の必要』(長田弘著)をピックアップいたします! 実は詩集は普段あまり手にとらないジャンルなのですが、文學アロマセラピートライアルセッションで教えていただき、迷わず購入した1冊なのです。 詩であり、エッセイのようにシンプルに綴られた散文詩 ほどよい余白に刺激され記憶や感情が漂って、ここではないどこか、時間の旅に出たような気持ちになる不思議・・・ せっかくなので、会では朗読の時間も予定しております。

        ⑫劇場版『ハイキュー!!』と自分のなかの天真爛漫について

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        記事

          複雑なこの世界で、ハッとするような美しい法則に出会うとただただ感動する。脳の神経細胞の数と宇宙の星の数が近いとか、黄金比とか。 最近のお気に入りは「出し入れの法則」 愛情もお金も呼吸も、出す(与える、使う)と入れる(受け取る、稼ぐ)の循環が大事。どちらかにかたよると澱むの法則。

          複雑なこの世界で、ハッとするような美しい法則に出会うとただただ感動する。脳の神経細胞の数と宇宙の星の数が近いとか、黄金比とか。 最近のお気に入りは「出し入れの法則」 愛情もお金も呼吸も、出す(与える、使う)と入れる(受け取る、稼ぐ)の循環が大事。どちらかにかたよると澱むの法則。

          5/3,4 文學アロマセラピートライアルセッション~あなたの言葉を香りにします~@BOOKSHOP TRAVELLER 開催のお知らせ

          こんにちは。アロマ書房です。 BOOKSHOP TRAVELLERで定期開催している「お気に入りの1冊」の世界観を香りでデザインする文學アロマセラピートライアルセッション。 次回の日程が決まりました! ●2024年5月3日(金祝) ●2024年5月4日(土) トライアルセッション内容お申し込み*ご予約優先。空き状況によりその場でお申し込みもOK!どうぞお気軽にお問い合わせください。 *はじめましての方はこちら* ご感想トライアルセッションのご感想をいただきました。

          5/3,4 文學アロマセラピートライアルセッション~あなたの言葉を香りにします~@BOOKSHOP TRAVELLER 開催のお知らせ

          ⑨映画『ナイル殺人事件』アガサ・クリスティー×ケネス・ブラナー クラシックな華やかさはさすが。でも、内容を知っていながら余韻が残ったのは『オリエント急行殺人事件』の方。1978年verのキャスティングが豪華! こちらが気になった。 https://eiga.com/movie/91950/

          ⑨映画『ナイル殺人事件』アガサ・クリスティー×ケネス・ブラナー クラシックな華やかさはさすが。でも、内容を知っていながら余韻が残ったのは『オリエント急行殺人事件』の方。1978年verのキャスティングが豪華! こちらが気になった。 https://eiga.com/movie/91950/

          ⑧映画『ラヂオの時間』 ああ、楽しかった!ファッションに時代を感じる三谷幸喜初映画作品。 人はたった一人の観客に届けられたという、ただそれだけでまたがんばれる生き物。芸達者揃いのなか藤村俊二、井上順両名にくぎづけ。笑いは幸せをよぶ。 https://filmarks.com/movies/34954

          ⑧映画『ラヂオの時間』 ああ、楽しかった!ファッションに時代を感じる三谷幸喜初映画作品。 人はたった一人の観客に届けられたという、ただそれだけでまたがんばれる生き物。芸達者揃いのなか藤村俊二、井上順両名にくぎづけ。笑いは幸せをよぶ。 https://filmarks.com/movies/34954

          ⑦『生きるとは、自分の物語をつくること』河合隼雄・小川洋子著

          年の初め、本に囲まれた空間で庵主とゆっくりおしゃべりがしたくて訪れた草径庵 門扉にかかる大きな松の木、張った芝生に季節の植物たち。 どこかなつかしさを感じさせる庭も大きな魅力です。 こちらでは、無料で本の貸し出しをしてくれるありがたいシステムがあるのですが、今回も今読みたい1冊に出会いました。 タイトル、河合隼雄、小川洋子 表紙だけの情報で絶対読みたい確定!(笑) 案の定、読み終わった本は付箋まみれ。 「あぁ」とか「うーー」とか言いながら、お二人の会話に自分も一緒に参

          ⑦『生きるとは、自分の物語をつくること』河合隼雄・小川洋子著

          ⑥『深い河』と知性について

          NHKのお正月特番「100de宗教論」がおもしろかった! そのなかで『おもいがけず利他』の著者中島岳志さんがとりあげていたのが 遠藤周作著の『深い河』。 学生のころ、遠藤作品に馴染みがあった記憶と、この作品が群像劇だったことで興味がわき読んでみました。 登場人物ひとりひとりを丁寧に描写したものが好きなのです。 宇多田ヒカルの『DEEP RIVER』はこの『深い河』にインスパイアされて10代の頃に作ったそうですが、命や生きることに目をむけるのは年齢ではなく、生きざまなんだな

          ⑥『深い河』と知性について

          ⑤映画『バベッドの晩餐会』 19世紀後半のデンマーク。そこにつつましく暮らす、人生の黄昏どきをむかえた人々にもてなされた魂の料理は、その胃袋と心を十二分に満たし、至福をもたらす。まさに「食は人の天なり」食事を共にする幸せを思う。 https://asa10.eiga.com/2023/cinema/1220/

          ⑤映画『バベッドの晩餐会』 19世紀後半のデンマーク。そこにつつましく暮らす、人生の黄昏どきをむかえた人々にもてなされた魂の料理は、その胃袋と心を十二分に満たし、至福をもたらす。まさに「食は人の天なり」食事を共にする幸せを思う。 https://asa10.eiga.com/2023/cinema/1220/

          ④『かがみの孤城』辻村深月著

          初辻村深月作品。『かがみの孤城』読了です。 本屋大賞受賞(2018)、映画化もされた大ベストセラー。本屋さんに行くとよく目にしていたのでずっと気になっていました。 先日の『マトリックス』からつながるような「目の前に見えるたった一つの現実」という思いこみを外すためのヒントがたくさんあるお話。物語が動き出す後半から一気に読ませ、伏線回収もお見事。 偶然同時に読んでいた『生きるとは、自分の物語をつくること』の河合隼雄先生の言葉が、中学生である主人公たちの感情と、それを説明する

          ④『かがみの孤城』辻村深月著

          ③空海とマトリックスがつながった件

          映画公開時(1999)以来だから、四半世紀ぶり!に『マトリックス』を観ました。 きっかけはご贔屓にしている歴史について語るPodcast番組COTENRADIOの“最澄と空海編”を聞きなおしていたら、「空海の言ってることはマトリックスの世界に近い」とのことで俄然興味がわいたのです。 COTENRADIOは、今一番の推し番組なので後日ちゃんと書きたいと思っていますが、とりあえず今回はマトリックスについて。 こちらはYouTubeの「最澄と空海編」の映画に例えて説明している回。

          ③空海とマトリックスがつながった件

          今年のチャレンジ!読書と映画感想あわせて100

          新年あけましておめでとうございます。 年明けから辛い出来事が続いています。今日というかけがえのない1日1日を大事にしていきたいとあらためて思う年の初め。 みなさまにとって健やかで実り多き1年となりますように・・・。 昨年末ごろから、映画を観たり小説を読んだりする時間が増えてきました。 時代も環境も違う時を生きた人々の物語に触れる事で、自分のなかの何かを刺激しているのだと思います。 勇気や喜び、不安や恐れなど全部含めて「どうありたいか」を考えるきっかけをもらっている感じ

          今年のチャレンジ!読書と映画感想あわせて100

          ②映画『ぼくの歌が聴こえたら』 主演のチャンヨルさんの歌声がとにかく素敵。ある意味想定内のストーリーだけど、韓国映画らしくきらりとひかるセリフもあって、観終わったあとの気分もよき。「はじまりのうた」好きな方にもおすすめ。 https://bokuno-uta.com/

          ②映画『ぼくの歌が聴こえたら』 主演のチャンヨルさんの歌声がとにかく素敵。ある意味想定内のストーリーだけど、韓国映画らしくきらりとひかるセリフもあって、観終わったあとの気分もよき。「はじまりのうた」好きな方にもおすすめ。 https://bokuno-uta.com/

          ①『凍りついた香り』小川洋子著 「匂いをかぎ分けようとする時、人は誰でも自分が抱えている広大な過去の世界へさ迷い出ていきます」 小説家が紡ぐ香りのすべて、調香という営み、匂いの存在のどれもがハッとさせられます。まさに地に足のついた香り。教科書では教えてくれないこと。

          ①『凍りついた香り』小川洋子著 「匂いをかぎ分けようとする時、人は誰でも自分が抱えている広大な過去の世界へさ迷い出ていきます」 小説家が紡ぐ香りのすべて、調香という営み、匂いの存在のどれもがハッとさせられます。まさに地に足のついた香り。教科書では教えてくれないこと。