見出し画像

ハンガリー王妃の石鹸のお話。

先日のウルトラ抽出のパチュリ石鹸と一緒に、実はもうひとつウルトラ抽出の石鹸を仕込んでおりました。

それが「ハンガリー王妃の石鹸」。

みなさんは「ハンガリアンウォーター」ってご存知でしょうか。

14世紀、手足のしびれなど(リウマチという説も)に悩まされてたハンガリーの王妃エリザベート1世に、修道院からローズマリーをアルコールに漬けて蒸留されたものが献上されました。
エリザベート1世はその蒸留水を、体に塗ったり飲んだりしたところ、すっかり元気になって若々しさを取り戻したとか。この蒸留水がハンガリアンウォーターの始まりとされています。ちなみにこの時、エリザベート1世は御年72歳。それなのに隣国のポーランド王子様にプロポーズされたという話も残って、このローズマリーが主成分のチンキを「若返りの水」と呼んだのです。

このハンガリアンウォーターに使うハーブは、ローズマリーの他に、ペパーミント、ローズ、オレンジピール(またはレモンピール)の4種類。

いりあは、この4種類のハーブでチンキを作ったもので化粧水を作って、毎朝ぱしゃぱしゃと浴びるように使っています。

他に、コラーゲンやグリセリン、ハーブウォーターもプラスしているので、使用感はしっとりとしていて、夏場だったら、朝、たっぷりこの化粧水をつけた後にBBクリーム塗るだけのズボラケアだったり(笑)。なにより低コストだから惜しみなく使えるのも嬉しいところですね。

画像2

そこで。今回は、このハンガリアンウォーターに利用する4種のドライハーブで、ウルトラ抽出した石鹸を作ってみたのでした。石鹸の名前も「ハンガリー王妃の石鹸」に決定。名前負けしない、超ウルトラな石鹸になってくれるはずと信じて(笑)

画像3

画像4

いやあ、すごい色でしたね(笑) 鮮やかなオレンジ色! 

石鹸作りの精製水のかわりにハーブティーを使ったり、ハーブ浸出油(インフューズドオイル)を加えると、苛性ソーダに反応して匂いがしたり、色が変わるものなんです。ハーブティーは茶色に変色することが多く、その色が石鹸の色に反映されることがほとんど。

低めの温度40℃で合わせたからか、ウルトラ抽出特有の激しいトレースもなく、型入れも無事に完了。

鮮やかなオレンジ色は、型出しする頃には落ち着いたローアンバー(暗い黄色)に変わっていました。型離れもよく、なかなか優秀。

画像5

で、型出しして1ヶ月。phチェックしたら、ph8.0とこれまたなかなか優秀。

解禁する時が一番わくわくしますね。

今回のレシピは、ココナッツオイル、パームオイル、オリーブオイル(ウルトラ抽出)、スイートアーモンドオイル、マカダミアナッツオイルに、シアバターをオプションに加えたもの。精油もハンガリアンウォーターを意識して、ローズマリー、ペパーミント、オレンジ、パチュリを加えて、更にローレル、フランキンセンスなどの美肌ブレンドにしてましたが。

テクスチャーは、思ったよりもしっとりとして良い感じ。泡立ちは並で細かい。香りはハーバル系でさっぱりとしていて、いりあ好みです。固さも問題なさそうです。

1/10のココシバさんのスローマーケットは、緊急事態宣言が発令されたので委託販売になりますが、この新作のハンガリー王妃の石鹸もお持ちしますね。よかったらぜひお手にとってご覧下さい。

次回は石鹸のレシピの組み立てについて、つらつらと話してみようかな。

近いうちにまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?