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『障害』をビジネスにすることは悪なのか?私がnoteを始めたワケ

『障害』をお金に変えることは果たして悪いことなのだろうか?どうにも批判的な風を感じてしまう今日この頃。
今回はなかなか触れられないところに、存分にメスを入れて行きたい。

―――はじめましてこんにちは。
長谷川 樹(はせがわ・たつき)と申します。普段は「よもぎ」という名前で発達障害の当事者支援・自助活動をしています。Twitterやブログでは大声で言えないことを、ざっくばらんにお話できる場が欲しいなと思い、こうして筆を執りました。

せっかくの機会なので本来のペンネームを使うことにしました。どうぞよろしくお願いします。さて、挨拶はほどほどにして、記念すべき初回「『障害』をビジネスにすることは悪なのか?私がnoteを始めたワケ。」早速お話していきたいと思います。


今あえて触れる「発達障害ビジネス」

きっかけは、Twitterでしばしば『発達障害のタレント』や『発達障害をネタに活動するフリーライター』に対するバッシングを目にするようになったことです。

「障害で私たちはこんなに苦しんでいるのに、それをネタにするなんて」とか「障害特性は様々なのに、発達障害というだけで何か凸(秀でた部分)があると思われたら困る」いう意見が散見されます。「ファッション発達障害」などというパワーワードがTLに流れてきたときには2度見しました。

同じ当事者として、気持ちはわかります。でもね、私は逆に「発達障害をネタに皆どんどんお金を稼いでくれ!」という考えです。『発達障害』自体、世間の認知度がまだまだとても低い。色んな特性があるとか、理解を求める以前の問題。

こういった発展途上の分野については、まずはパイオニアが活躍、注目されてはじめて興味を持ってもらえるようになります。そこをスタート地点として、実情の理解を得られるようになる。何事も段階がありますよね。まだまだ発達障害は黎明期にあるんじゃないかしら。


苦悩を面白おかしく見せること

この段階を追った理解については、セクシャルマイノリティ文化が良い例だと思います。最初は『イロモノ』として扱われるコンテンツでしたし、差別の対象にもなりました。今では多くのタレントさんの活躍、当事者の活動で、徐々に理解が広がっていますよね。

そういえば一昔前、『オカマだけどOLやってます。』というエッセイブログがありました。性同一性障害の筆者が、性別を偽ってOLとして働くエッセイです。つづられるオカマの苦労、オカマあるある。これがすごく面白かった。

当時には珍しくブログは書籍化。その後彼女は性別適合手術を受けて、名実ともに女性になりました。ご存知の方も多いと思いますが、コラムニストやコメンテーターとして幅広く活躍されている、能町みね子氏のことです。

――発達障害にも、こういうロールモデルがあっていい!!
私はそう思います。辛いこと苦しいことがたくさんある障害ですが、笑えるほど自由な発想、いつもワクワクをもとめる良い性質もある。だけど今現在、当事者の共感が得られるのは、悲嘆的な発信がほとんどのように思えます。

発達の苦悩も面白おかしく見せられたら・・・
「あ、そうか、特性を楽しもう」って思える人が増えたりしないかしら。定型さんから当事者への興味・関心・理解が広がり、そこから皆さんの活躍の場が生まれたら、長い目で見て素敵じゃないかしら?どうかしら?

じゃあ――まずは自らが挑戦しなければ、偉そうに語る資格もあるまいと。
ワタクシ、重い腰を上げました。

美貌も能力もタレント性も、欠損気味の長谷川ですが、物書きとしてのモデルづくりには協力できるかもしれません。そんなわけで今このページがあります。

と、まあこんな感じの軽口記事を無料で公開していく予定です。
そして軽口の合間に、「高IQ帯の子供が見ているもの」「ぶっちゃけ年収どのくらい?」「アスペ母の子育て回顧インタビュー」「メンヘラはなぜ寄生が上手いのか」など、あまり大声では言えないような、燃えやすそうな、でも正直皆聞いてみたいでしょ?って小噺を挟んで、これを有料で提供しようという構想です。

記事は鋭意準備中でございますので、皆様どうぞお楽しみに。


―――――長谷川のぶっちゃけ話。

私は自助活動の中で、誰に頼まれたわけでもないのですが、「発達障害者の年収アンケート」「【「特性」×「ライフハック」集約アンケート】」などの企画を行っています。お陰様で沢山の当事者の方にご参加いただき、新しい発見がいくつもあります。手前味噌ですが、結構ご好評いただいていると思います。

でもね、実はね、、これね、、結構時間とお金がかかっている。

謎の使命感に駆られ、衝動性の赴くままに、誰に頼まれたわけでもなく、時間とお金を使い、自分自身にはさほどメリットのないことを勝手にこだわってやっている――――――そう、それが私です。

というわけで、有り体に申し上げると「長谷川に愛のDonationをお願いできませんか」というのも趣旨の一つでございます。

お金をいただいてもいいくらいの有益な情報を届けたい。だけど1人でも多くの方に見ていただくためには無償でしかるべき。しかし時間と資金は必要・・・こんな葛藤をずっと抱いていました。「もはや仕事だろこれ」って思いながら悶々と夜中にアンケートを作ったり・・・。(嫌ならやらなければいいのに)

まあ「有料記事やる!」と息巻いたはいいものの、実際にはビジネスというのも仰々しい。寄付・お布施・投げ銭・クラウドファンディングみたいなイメージですね。「おっ、がんばってんな~」と思ったら、チャリンとワンコイン。ぶっちゃけ話がおまけでついてくる。そんな場所にしたいです。

もちろん、根底では「より多くの当事者の方の役に立ちたい」という思いがあるので、今後もTwitterやブログなど、真面目な活動は無償で続けていきます。

真面目なイメージの「よもぎ」と一味違う、HappyADHDの素の姿を「長谷川」がお送りいたします。

今後とも、なにとぞよしなに。


2018/2/16
長谷川 樹

blog*http://www.yomocracy.com/

■■SPECIAL THANKS
noteを教えてくれ、背中まで押してくれた良き仲間たちに、この場を借りて感謝を申し上げます。

ご覧くださりありがとうございました。 サポートいただいた分は、発達障害の当事者支援のためのブログ運営費や、活動費に宛てさせていただきます。