黒猫のミシャ
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黒猫のミシャ

 「あなたは自分が何をしているのかわかっていますか」

私に頭を踏みつけられた天使兵が無機的に言った。
破れた鎧の隙間から火花を散らし、地面には黒いドロドロが流れ出ている。

銃——と呼ぶらしい。
汎用魔道具。単純化された奇蹟。凡人にも扱えるよう調整された神々の業。そういったもの。
これが私の武器。
撃鉄を落とせばミスリルの塊が飛び出し、剣の通らない<神兵>の無機鎧も食い破る。

 <猫目団>の首長はこういうものを作っては、手下である私たちに与えている。

 私は黒猫のミシャ。
猫目団の一員。猫である。
形のいい耳と黒い毛並みが私の自慢。
同族の中には、私ら<2本足>は猫とは認めないという奴もいる。
けど、私にいわせればこういうのは誇りの問題さ。
荒野に一匹取り残されてもタフに生き延びる、そういう自尊心が…

「我らが敬愛すべき聖火の神の御業…それを冒涜するとは、最も恥ずべき行いですよ」
「わかってるよ。」

私は引き金を3度引いた

つづく

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*キラン*
落書きの類をかなり載せる。 pixiv→ https://www.pixiv.net/member.php?id=1784832