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【書評】 世界一やさしい問題解決の授業 2020/05/16

■書籍詳細

タイトル:世界一やさしい問題解決の授業
著者  :渡辺健介氏
出版社 :ダイヤモンド社

■読書の目的

「イシューからはじめよ(安宅和人氏)」「思考・論理・分析(波頭亮氏)」など思考法の名著を読んできたが、インプットにとどまりアウトプットにうまく繋げられなかった。
シンプルかつ重要な内容にフォーカスした本書を読むことで、アウトプットの質の向上につなげていきたい。
※上記の思考法の本は大変素晴らしいので、一読をオススメします。

■本書の概要

急速な成長のためには、「現状理解⇒原因特定⇒打ち手の決定⇒実行」の問題解決プロセスをすべて行うことが必要である。
そして、①問題解決と②目標達成の2方向において、問題解決プロセスが重要な役割を果たす。

①問題解決においては、原因と打ち手に分けて丁寧に整理する必要があり、下記プロセスで実行することが重要である。
 ・原因の洗い出し⇒原因仮設⇒情報収集⇒分析
 ・打ち手アイデアの洗い出し⇒最適な打ち手の選択⇒実行プランの作成

②目標達成においては、目標と現実のGAP分析と行動の選択肢に分けて丁寧に整理する必要があり、下記プロセスで実行することが重要である
 ・具体的な目標設定⇒現実とのGAPの明確化
 ・選択肢の洗い出し⇒仮設設定⇒情報収集⇒分析⇒行動の選定

■超個人的・重要3ポイント

解決策を「確実に」実行するためには、いつ、何をするのかという「計画」を立てていくのが一番です。

「実行が一番大事である。そしてそのためには詳細に計画を立て、途中結果をしっかりチェックする必要がある」という筆者の主張は至極当然の内容ではあるが、非常に重要だと感じる。
SHOWROOMの前田社長は「メモの魔力」で、メモが夢の実現を叶えたと述べていた。前田さんが「メモ」というツールで、本書の②目標達成のプロセスを実行した結果、夢を掴んだのだと思う。
私もそうだが、「目標にむけて頑張りたい」と考える人は多いと思う。
達成までのプロセスを言語化し実行できるか否かこそが、目標達成の分水嶺なのだろうと感じる。

こうして、いろんな人の力を借りて、13のアイデアすべてを「実行可能」にすることができました

過去を振り返ると、無意識のうちに自分ですべてやるべきだと思い込んでしまうことが多かった。周りの協力を得ることで、実行が難しいと思われたプランを実行可能なものに変えうる、ということを改めて認識したい。


本書は新しい知識というより問題解決ができる人材となるために、何をするべきなのかとそれはどのようにすればよいのかを簡潔にまとめた本だった。
やったつもりで結局やれてなかった、という経験が多い人にはとても参考になる本かと思う。インプット<ロールモデルとして、本書を活用したい。

■行動リスト

・目標達成にむけて、また問題解決にむけて行動しようと思った時は、
 「現状理解⇒原因特定⇒打ち手の決定⇒実行」プロセスをすべて行う
 ※概要に記載したプロセスを丁寧に実行

・仮設の木(ロジックツリー)や課題解決シートなど本書に出てきた
 ツールは必ず一回は使う

■最後に

読書備忘録として使っているので、丁寧語は使っておりません。
また、感想は少なく、箇条書きで味気ない文章ですが、ご容赦いただければ幸いです。

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