近況(2020年4月)、喫煙のこと

禁煙6日目に突入した。在庫をようやく吸い尽くした。これで明日から大手を振って無煙の人である、多分。

喫煙は人の健康にとっていいものでないことは重々承知している。ゆるいが自分は喘息持ちなのでなおさらだ。このコロナ騒動で肺炎の機運が高まり(日本語としてこれはあっているか?)、余計に悪い注目を受けている。娘にも、パパはリスクが高いと嫌な顔をされる。済まない。

喫煙を常態としはじめたのは一昨年の5月のことで、離職者の仕事を引き継いで忙しくなり始めてからだ。更に11月にメンタルをおかしくした部下の仕事を肩代わりして更に忙しくなり、更に本数が増えた。今年に入って定常運転として本数が増え、6月に組織編成が大きく変わった際にも、離職者が現れて仕事を肩代わりし更に本数が増えた。年末にかけて輪をかけて忙しくなり、100時間を超える残業が続くようになって、年が明けてからさらにペースは加速した。ヌサンタラを二箱、消費するような日が増えた。

タバコを吸うといっても、自分にとってのタバコとはガラムであり、それ以外も吸ったが正直まずい。まずいが、口が求める。また、勤務中は(一日の殆どは勤務中なのだが)休憩時間にタバコ仲間がいて、ほんの数分だがいろいろと世間話をする。その世間話がしたくてタバコを吸いにいく。それがどんどんと加速した。ガラムは重いので、胸にたまる。このところいつも胸が重い。先日、コロナ関係のニュースをSNSで追っていて、ふと、病床で管だらけになって床から動けない自分の脇で泣いている息子のことを想像してしまった。いい潮時だと思ったので、4月1日を期に禁煙生活を始めた。

などといって、かばんの中の在庫を吸い続けて1週間。ようやく在庫が切れたのが先程だ。ありがたい。何事も続ければ終りが来る。これでとりあえず買い足さない。多分、もらいタバコくらいはするだろう。でも、もう買わないと決めた。代わりにレンズでも買おう。また借金だ。

改めて妻と子に言い訳をするが、そんな理由でタバコ漬けになった一年少しだった。自分としてはそれなりに理由があった。要はストレスであり、ストレスに甘えた喫煙であった。嫌な思いをしただろうが、僕は納得している。申し訳ないが、いつか諦めつつ、許せるなら許してほしい。

これでうっかり死んでしまったらば本当に申し訳ないが、そして自分もまた後悔するだろうが、きれいな人生も社会もつまらないし、そんな人生や社会は嘘だと僕は感じている。適度に汚れていて、駄目なものと同居していくようなことが、人には必要だと思っている。

しかしとりあえず、息子が辛いのは辛い。悪癖からしばらく身を離すので、うまく最悪の事態から逃れられたらば幸甚に尽きる。この調子でいくらか酒と講書を減らしたいが、こちらはより病が深い。いつか今よりも、妻にも子にとっても、もう少し嫌なところのない良い人間になれるかもしれないが、根っこの部分では相容れないままに終わるかもしれない。なんだかコロナのおかげで遺書を書きたいような気分だったので、とりとめもなく記した。

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