日曜の朝って、早起きするよね
早起きする理由
ビビットなカラー、前衛的な見た目、大爆発、巨大なロボット。幼い頃に見たその「ヒーロー」はとても眩しく、憧れでした。
日曜日の朝に放送されるため、平日は早起きしない子供だって、自然と興奮で目が覚めていたはず。僕もその1人でした。
7時30分から放送される戦隊ヒーロー、そのあと8時からは仮面ライダー。「スーパーヒーロータイム」と名付けられたその1時間は、1週間、168時間の中でもゴールデンタイムでした。
朝目覚めてTVのスイッチを入れ、おじさんたちがゴルフをしていた日には、ひどく落ち込み、一日中スッキリしない気分になったものです。
現在では、9時から仮面ライダーで9時30分から戦隊ヒーローが放送されています。僕のように早起きする子供がいるご家庭からクレームでも入ったのでしょうか。「子供が早起きするせいで、せっかくの日曜日なのにゆっくり寝れない!」と。
ギャップを感じた大学生
戦隊ヒーロー、仮面ライダー、いわゆる「特撮」が好きな僕は、今でも日曜日は早起きしてしまいます。ちょっと前までは、これは男子共通の慣習で、男子は皆、戦隊ヒーロー・仮面ライダーに憧れるものだと思っていました。そう、大学に入るまでは。
ある飲み会の席で、(何の話題から派生したのかわすれたけど)特撮の話になりました。もちろん、僕は特撮大好きなので、舌が何枚もあるかのように饒舌になります。お酒が入っているので、饒舌に拍車がかかります。ふと周りをみると、みんな口を開け、ポカンとしているではありませんか。
「へへへ、さては、懐かしくて魂でもぬけたんだな」
そう思えるほどに皆が呆気にとられていたものですから、尋ねると、なんと特撮なんて観たことが無い、と言うじゃありませんか。
「なんてこった!」
この世には特撮を観ない男子もいるのか!
特撮ヒーローは全男子の憧れではないのか!
「変身!」と口にしたことがないのか!
僕の脳内で質問が止まりません。大ダメージを受けた勘違い特撮野郎こと、僕は以降黙るしかありません。カルチャーショック、井の中の蛙大海を知らず、世間知らず。
観ようぜ、特撮
世の中に特撮を観たことがない人がいることを知って、むしろチャンスではないかと思いました。
「観ようぜ、特撮」
みんな特撮を舐めすぎている。
親子揃って観ることが多いから、そりゃ子供でも大人でも楽しめる作品がとても多い!これは声を大にして叫びたい。
何から観ていいか分からない人向けに、いくつか作品を紹介したいと思います。
1. 特捜戦隊デカレンジャー
これは、僕が人生で初めて胸を打たれた特撮作品です。警察がモチーフのこの戦隊は、宇宙人犯罪者を相手に戦います。
5人いるメンバーが個性的で、しっかりとキャラが立っている。
子供向けに分かりやすい内容であるのに、シリアスなシーンも笑えるシーンもある。
王道と言えるシナリオ。
この3つがオススメポイントです。
言わば、戦隊入門編です。
やっぱり戦隊と言えば、レッドが1番強く格好良く、憧れる存在ではありますが、僕の推しはデカマスターです。意外とデカマスター推しが多いらしい。今でも、好きな戦隊キャラを聞かれれば、「地獄の番犬!デカマスター!」と答えます。
(写真はプレバンHPより)
2. 手裏剣戦隊ニンニンジャー
忍者モチーフの戦隊モノで、カクレンジャー、ハリケンジャーに続いて3作品目の忍者の戦隊です。兄妹や従兄弟達で戦隊を組み、祖父の意志を継ぎ、「ラストニンジャ」の称号を得るために戦います。
この作品の何が面白いのか。
もちろん、ドラマとしての伏線やアクションは面白いです。しかし、なんと言っても音声が面白いのです。
「ニンニンニン、ニンニニンニン!」とリズミカルな変身待機音。
「N! I! N! I! ニンニニン!」というパターンもあります。
文字に起こしてみると、ふざけていますね。ただ、一度でいいから本家の音声を聞いて欲しい。
さらに、この作品の巨大ロボは、独特なデザインをしていて、なかなか面白いです。
お神輿がモチーフのロボットで、忍者のくせに忍んでない。
(写真はAmazonより)
3. 仮面ライダーW
ここまで、戦隊を紹介してきましたが、最後に仮面ライダーをオススメしたいと思います。
探偵がモチーフの仮面ライダーWは、仮面ライダー初の2人で1人になるライダー。何を言っているのか分からないかもしれませんが、2人で1人なのです。半分人間って感じ。
さらに、右側のフィリップを演じるのは菅田将暉。若い。今も若いけど、出演時は若すぎる。
(写真は仮面ライダーオフィシャルHPより)
語れば長くなりますが、手短に魅力を語ると、
・探偵という職業を生かした戦い方
・コミカルなヒロイン
・敵幹部のキャラが濃い
・泣けるシーン有
といったところでしょうか。
おわりに
特撮は大人が観ても楽しめる作品です。今観ても、笑って、泣いて、ドキドキできる作品ばかりです。話数は45~50話程度で少々長いのが弱点ですが、ハマれば一瞬で終わっちゃいます。
ここまで、こんな駄文を読んでくれたあなたに「特撮」の魅力が少しでも伝われば幸いです。
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