藤井康子/OTAKIC SCOPE(オタキック・スコープ)〜今日から世界が違って見える〜 オタク精神科医ならではの視点で紡ぎ出された珠玉のコラム集。
記事一覧
ネット上のトラブルが交通事故のように処理される未来
NewsPicksが5月27日に公開した動画「落合陽一 “インターネットの息苦しさ”を考える」を視聴しおわった時、ある既視感が私をとらえた。
——これって交通事故の話と同じだ。
3人の出演者と6人のゲスト、総勢9名によって議論されていたのは、「ネット上のトラブルをどのように防ぎ、起きしてしまったらそれを解決するのか」をめぐる討論だった。この番組は、フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」
世界が裏返るとき 〜離人症についての覚書〜
あの日私は、慣れ親しんだ文脈から新しい文脈へと跳び移ろうとして、足を踏み外してしまったのだった。
これは私が若干8歳で見舞われた離人症についての物語だ。
「離人症」あるいは「離人感」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
“自己、他人、外部世界の具体的な存在感・生命感が失われ、対象は完全に知覚しながらも、それらと自己との有機的なつながりを実感しえない精神状態。人格感喪失。(広辞苑第六版「離人
ノートの投稿を簡単にCCにできる機能がほしい
〜「自分の物語」の時代、noteは「世界に素手で触れる」プラットフォームへ〜
あなたのノートをCCにしてみませんか?やってみたい実験があります。
私のような無名の個人が書いたメッセージが、クリエイティブ・コモンズ(CC)のライセンスによって、世界に広まるのかどうか——そして、もしその答えが「イエス」なら、メッセージは国境を越えるのか?——さらに、SNSプラットフォーム間の垣根を越えるのか?
そ
「24-TWENTY FOUR-」に裏切られ続けた私たちカップルの顛末
「24-TWENTY FOUR-」は人を裏切るドラマだ。
「それはそうだろう」
「優れたドラマには視聴者の予想を裏切る展開が付き物なんだから」
と思ったそこのあなた、今はそんな話をしているのではない。
私が言ったのは全く別の意味である。
「なぜ今頃24?」
そう思われた方もあるだろう。
24と言えば、クライムアクションの金字塔と言われるテレビドラマで、全米で放送が開始されたのが200
日本の侘び寂びと西洋的情熱恋愛のハイブリッドとしての「萌え」
「萌え」という現象についての評論の本を企画しました。こんな内容の本があったら読んでみたいですか? なお、本書で分析の対象とする「萌え」の範囲ですが、主に萌えオタクとボーイズラブ(BL)愛好家に関するものに限られます。また、「萌え」の対象となるアニメ作品やマンガ作品を論評することは本書の目的ではなく、あくまで、「萌え」の感情、行為、機能——といった現象面についての評論です。
※この目次案をここまで
ロールプレイングゲームにたとえると誰でも理解できる引きこもりの仕組み
私たちはみんな「自己肯定感のメーター」を持っている。あなたも私も。
ーーそんなメーター見たことないって?無論、体の中(多分頭や胸?)から取り出して直接そのメーターの指している数値を見ることはできない。でも次のような場合に私たちはこのメーターの数値を意識するんじゃないだろうか。
朝起きて、鏡に映った自分を目にした時、「なんだか今日の顔は今ひとつだな」と思った経験はきっとあなたにもあるだろう。「今日
このほど、色々と思うところがあり、アカウントを実名化することにいたしました。リスクよりも信頼性の方を重視した結果です。興味のある方はフォローお願いします。