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オモロイ本 10選・前編

こんにちは、清原ありさです。

オモロイと思う本を紹介しようと思います。

理由は、コロナの影響で仕事がなくなってしまったり、学校も休みになったりして、やけに暇だわ〜と思っている人がいそうだからです。

私は「読書で感性を育てる(キリッ)」みたいな広告を見るたびに、わお!と思います。
そんな大それたことを言うと読書がまるで大層なもののようになり、たいへん手を出しにくいと思うからです。
私は読書が好きです。
でもそんな大層なもののような扱いになり「読書好きなんてすごーい」みたいに言われることがあるせいで、読書好きって言うのが気まずい時があります。
読書に育てられる感性ももちろんあるけども。
別にたぶんそんな神聖なものでもなんでもないし、途中でやめてもいいから、とりあえず読めばいいと思うし、ていうか、今回はまあ小説を紹介するんですけど、漫画も最高やと思います。
漫画でも字を読む能力はめちゃつくと思うのです。
私は漫画もゲームも大好きな子供でした。
そんで国語得意な子供でした(ドャァアア

つい前置きが長くなった…。

もしも、持て余した時間を期に「読書でもしよかね」という人がいたとしたら、その参考程度にでもなればいいなと思って。
独断と偏見でオススメします。

10選です。前編・後編に分けます。
順番は適当です。

漁港の肉子ちゃん/西加奈子

肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。
太っていて不細工で、明るい。
キクりんはそんなお母さんが最近少し恥ずかしい。
ちゃんとした大人なんて一人もいない。
それでもみんな生きている。

肉子ちゃん(お母さん)のことが最近恥ずかしいキクりん(娘)視点で物語は進みます。
なのに気がつけばどんどん、どんどんどんどん!
肉子ちゃんのことが好きになっていく。
西加奈子さんの書く本は本当に不思議なんやけど、読んでいるうちに気がついたら自分も物語の一員になって、一緒に喜んだり怒ったり、自分が重なるというかもう重なりすぎて同一人物かよ…となる。
ラストめちゃくちゃ畳みかけてくるタイプの本です。
読み終わったあと、自分のことも今より好きになれる。

もものかんづめ/さくらももこ

「こんなにもおもしろい本があったのか!」と小学生からお年寄りまでを笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイの金字塔!!

この本は売れまくっているからもう言わずもがなですやん!
と思うかもしれないけれども、それでもオススメしたい。
これを読んだことがあるならば、さくらももこさんの別のエッセイ本を読んで欲しい。
代表してこの本を今回は出しただけ!というくらい全て当たりである。
私は活字でもゲラゲラ笑えるというのをさくらももこさんに教わりました。
この本の面白さを紹介する時に私は1ページめの冒頭の文章をよく引用させて頂くので、今回もそうさせてもらう。
このエッセイは以下の文からはじまる。

水虫といえばたいがいオッサンの持病であり、それにかかると脂足に甚だしい異臭を放ち、その靴および靴下は、家族の間では汚物とみなされるという恐ろしい病気である。
そんな大変な病気に、私は16の夏、冒されてしまった。

もう充分。もうオモロイ。あははは。

舟を編む/三浦しをん

出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。
新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。

辞書作りの本?なにそれ?まじでオモロイ?と思いますよね。
そう、私も思ってたの、、、
それがもう何やろう、読み始めたら止まらんの。
馬締(まじめ)さんが辞書編集部に行って変わっていく…ていうか、好きなことを仕事にして、熱を持って生きて、その姿がとにかく美しい。
名前のとおりの性格で、真面目すぎて大変なこともあるし、でもその真面目な真っ直ぐさで乗り越えていったり乗り越えれなかったりしてさ、読み終わってやっと「舟を編むってそうか…そうやなあ」と言えるような本です。
映画にもなっているけども、そちらも最高です。
本も映画も何回もみた。

浪速少年探偵団/東野圭吾

小学校教師の竹内しのぶが教え子たちを引き連れて探偵ごっこを繰り広げる痛快シリーズ第一弾

私、東野圭吾作品がどうしても大好きなんですけども、今回どれをオススメしようかなあ…と悩み抜いた結果コチラになりました。
まず読みやすい。
東野作品すべてに言えることやけど、とっても読みやすいです。
そしてタイトルからお察しのとおりに関西弁バリバリなので愛着が湧きまくりなのです。
そもそも私の読書ルーツは「ズッコケ三人組シリーズ」なので、その要素もあって個人的にこのしのぶセンセシリーズはめちゃくちゃ好きです。
まずい…内容の話ひとつもしてない…。
えっと、しのぶセンセが生徒たちと事件解決します。
一見のんきな空気感ですが、ふつうに殺人事件とか起きます。誰が読んでも楽しいミステリーやと思う。

脳男/首藤瓜於

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。

私がこの本を読んだとき「久々にこんなに続きが楽しみな本に出会ったわね…」と震えたのを覚えている。
生まれつき感情を持たない人間。
その奥にある"本当"を突き止めたい医師。
もうそれだけで面白味しかなくねえ???
ハッキリ言って鈴木一郎に感情移入はできない。
だけど、だからこそ、この本は魅力的なのだなあ…と思う。
感情がないのに悪を滅そうとする人間の過去とは…。
こちらも映画化されておりますが、生田斗真くんの演技が素晴らしいです。

前編はここまで!
気になるものがあればいいなぁ。
後編へ、続く!

#読書
#コロナ休み
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