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宴の終わりに

エツツの展示が終わった。
今年もたくさんの人が来て、控えめに言っても大成功だった。

彼女の展示も4年目。クラウドファンディングで彼女の作品集を作りとこから始まり、最初の年はエツツがギャラリーに泊まりながら絵を描いた。
あれから毎年来てる人もいれば初めてのひともいる。パリのアトリエのように、ワインのグラスが傾けられる。展示であり宴である。それが彼女の展示スタイル。

山小屋はとっても小さいギャラリーなので、来たひとたちの距離が自然に近くなり、結果みんなすごくゆっくりして行く。

すごいのは会期中何度もくる人がいることだ。最終日にはそういう人たちが自然に大集合し、そのまま打ち上げになった、そういう展示はほかにはない。

もう一つすごいのは、特に彼女の友人ではないたくさんのアーティストが来て作品や画集を買い求めること。ただ人柄に惹かれるだけではなく、純粋に彼女の作品が好きな人が大勢いる。作品は大物を除けばきれいに完売した。

たぶん、エツツは出会う人に何かを与える星の下に生まれた。ただそこにいるだけで。
それは作品、プレシャスな時間、インスピレーション。友人。明日を生きる勇気のようなもの。シンプルに生きて良いということ。
人生を歩き出すということ。
私が彼女と出会うことでモノを書き始めたように。

10年後、エツツは美術館で展示をしたいという。
願いが叶って欲しい。
彼女は現代美術の文脈とは無関係なところにいるから
簡単ではないはずだ。
だからさ、彼女に何かを与えられたと感じたる人は
そこ迄の旅路も応援してもらえたら嬉しいよ。
みんなでもうひとつ夢を見られたら、最高だよね。




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