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テスト採点からの解放にAIはいかが

テストの採点にこそコンピューターソフトウェアやAIを使ってもらいたいと思った記事でした。

テスト採点にコンピューターソフトウェアの導入

私は教育関係者ではありませんので、教育について語ることは正しくないかもしれませんが、上記の記事を読んで、親として、そしてビジネスパーソンとして気になったところがありました。

それは、学校現場でテストの採点にコンピューターソフトウェアを導入する事例が増えていること。

まず、コンピューターソフトウェア導入の背景やメリット、デメリットについて、ビジネスパーソンとして考察してみたいと思います。

導入の背景

テスト採点にコンピューターソフトウェアを導入する背景には、主に以下の3つの要因があります。

  • 教員の負担軽減

  • 採点の公平性と客観性の確保

  • データ分析による教育効果の向上

まず、教員の負担軽減です。
テスト採点は教員にとって非常に時間と労力がかかる作業です。 特に、ペーパーテストでは、問題数や生徒数が多いほど、採点時間が長くなります。
また、採点後には、正誤表や成績表などの資料作成も必要です。
これらの作業をコンピューターソフトウェアに任せることで、教員は授業や生徒指導などの本来の業務に集中できるようになります。

次に、採点の公平性と客観性の確保です。
人間が採点する場合、教員や生徒の関係性や感情などが影響してしまう可能性があります。
例えば、教員が好きな生徒や嫌いな生徒に対して、無意識に甘かったり厳しかったりすることがあるかもしれません。
また、同じ問題でも、教員や学校ごとに採点基準や配点が異なることもあります。
これらの問題を避けるためには、コンピューターソフトウェアが一定のルールに基づいて採点することが有効です。

最後に、データ分析による教育効果の向上です。
コンピューターソフトウェアで採点した結果はデータベースに保存されます。
これらのデータを分析することで、生徒やクラスごとの学力状況や傾向を把握できます。
例えば、どの問題が得意だったり苦手だったりするか、どの分野や単元に力を入れるべきかなどがわかります。
また、テストごとに成績や偏差値などを比較することで学習効果や進度管理もできます。
これらの情報をもとに教員はより効果的な指導計画や個別対応をできます。

導入のメリットとデメリット

テストの採点にパソコンソフトを導入するメリットとデメリットを簡単にまとめると、以下のようになります。

メリット :採点時間が大幅に短縮される
デメリット:答案用紙やスキャナーなどの機材費がかかる

メリット :採点ミスや評価のブレが減る
デメリット:主観的な判断や感想などが反映されない

メリット :教員の負担が軽減される
デメリット:生徒の個性や発想力が評価されない

メリット :教員が生徒への指導や相談に時間を割ける
デメリット:生徒が答案用紙以外の方法で回答できない

AIのテスト採点への導入について

最近、ChatGPTなどのAIがニュースのトレンドになっていますが、教員の負担を軽減するために、テスト採点にAIを導入することは可能でしょうか?
AIがテスト採点にどのように役立つか、どのような課題があるか、そして今後の展望について考えてみます。

AIがテスト採点に役立つ理由

これは先のコンピューターソフトと同じですが、テスト採点は基本的にデータ処理という作業です。
そのため、AIも以下のようなメリットを提供できます。

  • 採点時間の短縮

  • 採点ミスの防止

  • 採点基準の統一

  • 採点結果の分析とフィードバック

これらのメリットは、教員の負担を軽減し、生徒の学習効果を高めることにつながります。

AIがテスト採点に抱える課題

AIは自動化が最も役立つポイントですが、AIがテスト採点を完全に代替するかといえば、いくつか難しい課題もあります。
AIは数値や記号など定型的なデータを扱うことに長けていますが、文章や図など非定型的なデータを扱うことは苦手です。
特に以下のようなタイプのテストは、AIが採点することが困難です。

  • 論述式テスト

  • クリエイティブな問題

  • 表現力や思考力を測る問題

これらのタイプのテストは生徒の個性や能力を評価するために重要ですが、AIは人間の感性や価値観を理解できません。
そのため、AIがテスト採点に適用できる範囲は限られています。

テスト採点へのAI導入の今後の展望

テスト採点へのAI導入はまだ発展途上の技術です。
しかし進化を続けるAIは教員にとって負担の多い業務を改善する可能性を秘めています。
私は以下のような展望を持っています。

  • 個性よりも評価ブレが少ないことが求められるペーパーテスト採点ではAI活用される可能性が高い

  • 教員が作成していたミニテスト問題もAIが作成し負担が減少

  • そして、生徒の個性を伸ばすことに教員の時間と情熱が使えるようになる

私が知らないだけで実際はすでに教育分野向けにAI開発が進んでいるかもしれません。
とはいえ、一番大きな課題は、AIがもたらす変化を教員や生徒や社会全体が受け入れていけるかどうかでしょうね。
巻き起こるでさろうAI導入に関する議論に、これから注目していきたいと思います。


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