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【読書メモ】より少ない生き方 ものを手放して豊かになる

情報

○著者:ジョシュア・ベッカー
○読了日:2021.06.14

感想

アメリカの有名ミニマリストブロガーが書いた、ミニマリズムを説いた本。

 先日紹介したやましたひでこさんの『新・片付け術 断捨離』もそうだけど、最近はひたっすらに断捨離とかミニマリストの本を読み漁ってる。

 ただ読んでいるだけじゃなくて、モノも少しずつ捨ててる。今は手紙や写真をスキャンしてさよならしてる。

 捨てるときに見直したり、読み直すきっかけになってるから、まさにやましたひでこが主張する「モノとの関係の見直し」が実践できてるんじゃないだろうか。

 さて、本書は海外のビジネス書。本書に限らず海外ビジネス書は、知識やスキルにフォーカスして、ポイントをギュッとまとめるっていうよりかは、ストーリーや背景を大事にして「語り」が長いものが多い気がする。

 この本もそのタイプで、著者がなぜミニマリズムを実践するようになったのか?のきっかけとなる物語から始まる

 だから、ポイントだけさっと読むというよりかは、じっくり読んでミニマリズムの良さやメリット、思想を噛みしめる感じ。

 アメリカの話なので、必ずしも日本のスケールに当てはまらず、共感しづらい話もあるが、King of 資本主義のイメージがあるアメリカの人でさえ、モノを追い続ける人生に危機感と虚しさを感じているっていうのは、あらためて興味深かった。

 あとキリスト教のエピソードとミニマリズムをからめた話がいくつかあって、この視点は日本人だとあまり出てこないだろうなぁと感心した。

 この本も「いくらモノを増やしても、幸せにはなれないよ」っていう主張で、他の断捨離本に通ずる。

 どれか一冊手元に一冊置くとしたら、著者の文体が好きとか、ストーリーが好きとかで決めればいいかな。

読書メモ

ミニマリズムの定義「いちばん大切にしているものを最優先にして、その障害になるものはすべて排除すること。」
・生きるために本当に必要なものはそれほど多くない。実際のところ、ほとんどの人がすでに持っているものばかりだ。
・私たちは、「必要なもの」と「欲しいもの」の区別がつかず、「安心」と「快適」を混同している。
・その結果、安心のためという理由でものを山のように溜め込むことになるのだが、本当は快適のため、または快楽のために溜め込んでいるのだ。私たちは、これらのものを買うために汗水をたらして働いている。そして、買い込んだものをしまうために、さらに大きな家を買う。
・人間というものは、自分のガラクタよりも、他人のガラクタのほうが目につくのだ。
すっきりした暮らしのために不要品を処分するなら、売ろうとは思わないことだ

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