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いちかわ壱『ただいま、おかえり』初めてのオメガバース。

YouTubeで関連に上がってきた『ただいま、おかえり』のBLCDの試聴動画。

何気なくタップしたことでこの作品の存在を知ったのと同時に、即あらすじ&声優さんに惹かれ、
まずは原作本を読んでみたいと強く思い購入に至った。

〈ざっくりあらすじ〉

専業主夫の藤吉 真生(ふじよし まさき)はエリートサラリーマンの夫 弘(ひろむ)と、まもなく2歳になる息子 輝(ひかり)の3人暮らし。

幸せに穏やかに暮らす日々だが、
自身の生まれに葛藤を抱きながら生きてきた。

弘と輝に支えられ、そして周囲の人々と関わっていく中で、
自身の生まれ持った宿命と向き合っていく__


先ほど読了。

もう胸がいっぱいで、しばらく余韻に浸っていた。
なにこの幸せな家族...素敵。

冒頭4ページにはオメガバースという言葉の意味、
α(アルファ)・β(ベータ)・Ω(オメガ)と呼ばれる人種の身体的特徴から
それぞれの社会的な立ち位置などがイラストを用いて事細かに説明されていた。
(これらはオメガバース・プロジェクトが独自に設定したものだそう)

初心者としてこのたった4ページでお腹いっぱいというか、
あまりにも設定力がすごくて新感覚で圧倒されっぱなしだった。

そんなこんなである程度知識を入れたところで
本編に入っていくのだけど、
堅苦しさは全くなく、それなりに登場人物の葛藤がありながらも、ただただ終始幸せが満ち溢れていた。

なにより輝くんがかわいくてたまらないし、
その輝くんにデレデレメロメロなパパ・弘さんの様子も微笑ましい、
過去から続く生まれの葛藤がありながら
二人を見守り守られている主夫・真生さんの心から安心しきった様子がとても良い。

これからの藤吉家も、脇役である祐樹くんと松尾さんのゆくえも気になるなぁ。

個人的にBLマンガは性的描写が多く含まれていながら主にコメディチックな作風のものしか読んだことがなく、
それが好みでもあり、性描写があって当たり前なんだとどこか思っていた。

この作品はほんのり匂わせる程度のライトな性描写で、
官能的な要素がないと物足りないんじゃないかと思いきや
ぜんぜん匂わせる程度でも十分なことに気づけた作品でもあった。

BLの世界に足を踏み入れて約5年、
まだまだ知らないことばかりで
本当に奥が深い世界だと改めて実感してる。


2巻読むの楽しみだし、BLCDも購入を検討中。

新たな楽しみが増えた✨


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