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感謝(3/7)

今週もありがとうございます。



 若い頃は両親に手渡された「幸せになる台本」の役を演じてきた。
一方で、もうひとつの台本には自分の好きなように演じられる恋愛の台本があった。それは勝手気ままに振舞える役柄だった。

結婚によって恋愛の舞台は幕を閉じ、家庭を築く台本へと切り替わった。

登場人物が変わり、私の役柄も「妻役」「母親役」「社会人役」をこなすようになり、しばらくこれが続くことになった。

そして、「社会人」という役柄をおりた。

そのまま続ければよかったんじゃない?
と言われる時もあった。

ただ、続けることを選ばなかっただけだ。

正しい人生じゃなく、楽しい人生を生きてみたくなったんだ。

自分の中にある可能性の扉を開けてみたくなったんだ。

生きている間に、まだ経験していないことをしたくなったんだ。

その分、苦労するし、覚悟も要る。

だから社会人という役柄をおりた当初は、狼狽えていた。

追い打ちをかけるように大変な出来事も起きた。

秋から冬の厳しい季節を乗り越えて、春がきた。

退職から半年。

新しいジャンルでのポジションを探しながら、
一方で新しい台本を求めていた。

楽しい人生の選択肢のひとつとして。

与えられた幸せを生きるのではなく、自分で選んだ幸せを生きる。

「今更、何言ってんの。」

と誰かに言われそうだが、選んだ人生を生きるだけだ。

今日もありがとうございます。

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