「図書館に通うのもいいよ」
退職時に親友から言われた言葉を思い出し、市の図書館へと向かう。
「随筆・エッセイのコーナー」の棚で、ふと足を止めた。
五木寛之さんのコーナーで足を止める。
いくつかの本の中から、このタイトル本を手に取る。
五木さんは49歳から3年間、休筆し、大学に通っていた時期があったとのこと。これを「学び直し」の時期と書かれており、変化を受け入れる時期だった、と表現している。
更に本全体を通して「他力」という言葉がキーワードのようにちりばめられていた。
通常、「他力」は「他力本願」という表現で使われるように「自分ではなく他人にまかせる」という意味合いで解釈されがちだが、本来は「『一切の人を救う』という固い本願」のことだとわかった。
不思議なもので、「なぜ、そうしたんだろう」という経験が、きっと誰しもひとつやふたつあるもの。
その時「自力」ではなく「他力」がはたらいた、と捉えると何故か納得できるのだ。
屁理屈かもしれないが、意図しない無意識の部分で「決定」される事実、これが「他力」というものだと気づけた。
まだまだ変化していく途中の人生なのだ。
こちらは明日から始まります。
今日もありがとうございます。