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【日経MJ】有江ノイ的感想文2020年11月6日(金)

ああ、もう週末! なーんて勤め人風なことを言ってみたりして…
さて、今日も気になるトレンド、業界動向、新商品などをつまみ食い

さて1面は、…なんだろう、この幼児向け番組の収録風景のような画像。

ライブコマース 日本流手探り
コロナ禍で再び脚光 カリスマ頼みにせず

外出へのハードルがまだ高い昨今。ライブコマースに注目が集まっている。先行する中国では、コロナ禍で利用者がさらに拡大。これまで普及しなかった日本でも百貨店やIT(情報技術)企業が相次いで取り組み始めた。ネット通販の延長からリアル接客の延長へ。新しい買い物体験として定着するのか。手探りの挑戦が続いている。
「『対面』をご希望の方は手を挙げてください」。配信の途中、画面の向こうで視聴者と美容部員の「1対1」の接客が始まった。
「カメラのキタムラ」を運営するキタムラ・ホールディングス子会社のCCCフォトライフラボ(東京・新宿)は7月から接客に特化したライブコマース「ライブトルッテ」を始めた。視聴者の中から希望者だけカメラがオンになり、販売員と「対面」で接客を受けられる仕組みだ。ほかの視聴者は、その人の顔は見えないが、声は聞くことが可能で相談や回答を共有できる。いわば「1対1対多数」のライブコマースだ。

なるほど自分の顔出しはしなくても、相談内容や会話は共有できるというわけですね。シャイな日本人の特性に合わせたのでしょうが出たがりな人はワイプやアバターで出演できるようなモードもあれば盛り上がりそうな。ライブだからちょっと危険かな?
メーカーや販売店からすると、ネガティブな質問をされた場合でもオトナな回答を即答できる方が重要ですから、ショーアップが得意なカリスマよりも確かな商品知識をもった人物をということで、「カリスマ頼みにせず」ということなのでしょう。家電量販店のギークなイケメンさんが脚光を浴びるかもしれません。推薦されたらすっくと立ち上がってください。

2面は、 俳優の松重豊さん、短編小説書いたんですね。「空洞のなかみ」か。読んでみたいな。

3面は、

(私のマーケティング論) 共感もらえる言葉、編み出す
キユーピー、「フレッシュストック」浸透に挑む

キユーピーは巣ごもり需要にも対応した新規事業「フレッシュストック」を立ち上げた。陣頭指揮を執るのは、カルビーから3月に転職した上席執行役員の藤原かおり氏。
(中略)
――キユーピーでも新規事業の「フレッシュストック」を担当します。マーケティングで大切にしていることは。
「ターゲットに設定した消費者に共感してもらえるキャッチフレーズです。フルグラでは『朝食革命』でした。今回は『フレッシュストック』という言葉で覚えてもらおうと思っていて、お客様のためになるのは、どのようなワードなのか。お客様が『ああ、あれね』と覚えてくれるような言葉を編み出すことを意識しています」

確かに、顕在化していないインサイトに対してポンと手を打つようなキーワードやキャッチフレーズは肝ですね。聞き慣れない言葉だけどぼんやりとした満たされない欲求を解決してくれそうなコトバ。企画書でもその一語があるかないかで採否の結果が変わるようなコトバ。そういう魔物(コトバ)と戦う仕事は苦しいけれども楽しいものだと想像します。
学者の語るマーケティング論とは別のわくわく感を感じます。

4面は、

アプリで購入 SC受け取り
イオン、3密回避と集客両立 埼玉に21日新店、スムーズ買い物

(中略)
開業に合わせて初の公式アプリ「イオンタウンアプリ」を導入する。専門店の商品を事前に購入できるモバイルオーダー機能をイオングループのアプリで初めて搭載する。消費者はアプリ上で事前に注文と決済を済ませておけば、スムーズに商品を受け取れる。
(中略)
また2階には交流スペース「cotokoto(コトコト)」を設ける。電源や無線LAN、テレビ会議にも対応したワーキングスペースや、地域のイベントに使えるキッチンやレンタルスペースを用意。屋外の広場では遊具やウオーキングスペースも設ける。

ドライブスルーレーンを設けたショッピングモールとしてはすでに記事として紹介されていましたが、今回はソフト面について紹介されています。店内に入らずにショッピングが楽しめるという点で、イオンのネットスーパー以外の専門店の一部の商品もアプリで買い物してドライブスルーできるというところが注目ですね。定番商品などを扱ってくれるとテナントとして入る側にも旨味があります。
ほか、この交流スペースが地域イベントやオフィスの「場」として活用されるという目論見がWith コロナ的な要素です。
ショッピングモールは仕事や地域コミュニティの核としてのスキームを担おうとしているようです。

(奔流 eビジネス・藤元健太郎) 新常態のマッチングアプリ 恋愛に限らず 「+α」で商機
(中略)
そうした中でニューノーマル時代を象徴するようなサービスとして成長しているのが「Dine」だ。男女のマッチングと同時に、最初にデートするレストランを予約する機能がセットになっているところがユニークだ。
(中略)
もちろんデートに向いているお店を厳選して開拓しており、店舗側が掲載希望を出しても必ずしもかなうわけではない。ビジネスモデルも成功報酬型の送客手数料になっている。店舗側のメリットとしては客単価が平均よりも高くなる傾向があるだろうし、特定のおつき合いの人を見つけるまでのマッチングしている間は、男女ともにリピートしてくれる確率も高い。さらにドタキャンを防ぐ事前クレジットカード登録機能もある。

マッチングシステムから送客に結びつけたところがミソですね。最初のデートなら雰囲気がとても重要ですから、美味しくてちょっと高級なハレの場を演出してくれそうな店をターゲットに営業しているのでしょう。
マッチングと独自のフィルタリングによって媒体としての価値も上がるわけですから、既存のグルメアプリとは違ったアプローチができているのではないでしょうか?動向に注目したいと思います。

Dine公式サイト

8面は、

英ファッション、ビーガンの波
靴・バッグ素材に果物の皮 動物愛護・環境保護…変革急ぐ

【ロンドン=今出川リアノン】ビーガン(完全菜食主義者)向けの食品やメニューが浸透する英国で、動物由来の革などを衣類やアクセサリーに使わない「ビーガン・ファッション」が広まっている。靴やバッグの素材として活用するのは果物の皮だ。環境保護意識が高まるなか、ビーガンの波はライフスタイルを巻き込んで根付き始めている。

SDGsに加えエシカル消費はこれからも拡大していくでしょうから海外のこうした動向には注意が必要です。脱プラだって最初はイギリスから始まったのですから。記事ではワイン製造の際に出るブドウの絞りかすが素材として取り上げられていますが、柑橘王国愛媛県のみかんではできないのか?と調べてみたらこんな記事が。新素材の研究を進めて欲しいです、中村知事。

愛媛県、かんきつからナノ素材 18年度に食品用など実用化へ
愛媛県はミカンなどかんきつの搾りかすから、植物由来の新素材であるセルロースナノファイバー(CNF)を作り出す技術を確立した。木材パルプ由来のCNFはおむつやボールペンに使われるが、食品などへの応用を想定し、2018年度末までの実用化を目指す。安全面をアピールしやすいうえ、廃棄されている地域の農産物を有効活用できるとみている。

さて、11面は

(今どき!売れ筋インサイド) 「完全ワイヤレス」市場二極化 NC機能、在宅勤務で需要
(中略)
それは、在宅ワーク中にNCを効果的に使うというものだ。NCは外部の騒音と逆位相の音を発生させることで、騒音自体を打ち消すという技術だ。音楽を聴かないときも、いわば「耳栓」として外部の騒音をシャットアウトすることができる。自宅で仕事をしていると、家族が立てる音などで仕事に集中できないという人も多いという。
このNC付きイヤホンを使うと、それが気にならなくなり、仕事に集中できるという。こうした意外な使われ方も後押しして、今年、NC付きの完全ワイヤレスイヤホンは、世間の想像を超える売れ方をしたようだ。

へえ!ボタンを連打してしまいました。ノイズキャンセリング機能自体は原理などもわかっていましたが、なるほど耳栓以上の働きをしてくれるのですね!前から気になってはいた商品でしたが、価格が手が届きそうだったらぽちってしてしまうかもしれません。

12面は、

アサヒの自販機、飲料も食品も
「ウィルキンソン」「ミンティア」併売、工場・学校で「ついで買い」狙う
アサヒグループホールディングス傘下のアサヒ飲料は、同グループのアサヒグループ食品の商品を併売する自販機の設置を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で、非対面で購入できる自販機の需要が拡大すると見込み、食品の「ついで買い」を促す。まず工業団地などで試験導入し、設置先の拡大を検討する。

無人店舗化に加えて、自動販売機多品種化も進行しています。街中にあって欲しいのはマスクの自動販売機です。(あるのかな?)350ml缶と同じ形状の透明パックに2、3枚入っていると嬉しいな。ベンダー各社協力して展開していただけませんか?



※引用文は、日経MJ2020年11月6日誌面掲載の記事からです

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