見出し画像

泣いてますよわたしは


土砂降りを喰らった真っ昼間
アスファルトが泣き出しに生い立った
空の色がどんどん変わる ブルーから赤へ
そしてだんだん黄色くなっていって道連れ
蝉の声が突然バッサリ途切れ 世界中が沈黙してしまったような夕暮れ
amayadoriする人たちそれぞれ想い巡らし
ザーザー雨の音も聞こえず黙ったまんまとても静かなそんな

Rainy Day…

Rainy Day…

Rainy Day…

黙りこくったまんま思い巡らし記憶探し 思い出はなぜかとても悲しい

夏の始まりは緩やかに目ん玉の周りに目張りを入れた女との関わり
雨で降った水の溜まりに足が捕まった女を抱いたりしたような
夏の機関銃の乱射のサウンドを聴きながら光が強い太陽の照らしに負けそうな時は目を瞑り立ち尽くし ただしばらく何もせず
そこから始まる何度目かの繰り返しに夏の繰り返しに対決し
混乱する思考の奥に潜む真実を見つけ出しそれを感じ取った瞬間雨の音がやけに気になる
ザワついた触覚 人々の無言のやりとり ずっとamayadori
止まない雨のザーザーの音は体内から消え去り
また沈黙 ずっと沈黙
黙りこくったまま思い巡らしじっと立っている男それは俺
俺と誰 誰か知らない人間達
降り続く雨 青 イメージの色
実際は黄色 他人から見れば明らかに鼠色
思い出はいつもモノクロ

黙りこくったまんま思い巡らしそしてまた記憶探しの繰り返し
空見上げてずぶ濡れになりながら 吠える野良犬
知っている曇り空の向こう
晴れ渡った世界があるっちゅうことを知ってる

野良犬か野良猫 かどっちかの生物
どっちかだった気がする 記憶がある
それは悲しい思い出 思い出はなぜか悲しい
全ては悲しい

この世の全ては とてもとても悲しい

水溶性の青の音 降り続く雨の音
水溶性の青の音 降り続く雨の音

Rainy Day…

Rainy Day…

Rainy Day…

ZAZEN BOYS - Amayadori 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?