1月の #20代マーケピザ でおさえておきたい3つのポイント

1月の #20代マーケピザ （すがけんさん主催の若手マーケター向けイベント）に参加させていただきました。
おさえておきたいポイントは数えきれないほどあったのですが、その中でも印象に残った3つに絞って書きます。


『マーケターといってもゼネラリスト寄りで、プレイヤーといってもプレイングマネージャー。そんな私は今後どんなマーケターを目指したいんだっけ？良いマーケターって何？自分は果たしてマーケターなの？マーケターなにそれおいしいの？』

恥ずかしい話ですが、日々そんな自問自答を繰り返す状況に陥ってしまった私が、マーケピザ会に参加して、刺さったポイントと学びです。

1.　目的ドリブンであれ。
2.　価値は相手の変化量次第。
3.　マーケターは、お医者さん。

①目的ドリブンであれ。

「目的が大事」という話は過去のマーケピザ会でもしきりに話題にあがっていたかと思いますが、今回のマーケピザ会では「データドリブン」と「目的ドリブン」の比較にフォーカスして話が進みました。

「データが沢山とれる今の時代は、とても贅沢。

昔の人は調査する時点で、目的達成のためにはどんなデータが必要なのか？から計画をしていたが、今の人は、データ思考になりがち。
そもそも取れているデータがすべてではないのに、あるデータだけで何かをしよう、と考えてしまう。

分析力はそこまで大事ではない。誰が頑張っても同じくらいまでしか伸びないので。
大事なのは目的を定める力。正しい目的を定めた上で、その目的達成のために何のデータを持ってくればいいんだろう、と考えられることが大事。」

「あなたは、データの分析に強いよね」

社内のメンバーからそう言ってもらうことが増えて、ちょっと調子に乗っていた私にとって、他人事とは思えない恐ろしい話でした。
確かに最近は、「すでにあるデータからいかに多くを得るか」という思考になってしまっているときもありました。

データの分析は、あくまで目的ではなく手段。
今後は、「なぜそれをやるの？」と言われて答えられるかどうか（答えられないこと＝目的達成につながらないこと）は常に意識していきたいものです。

②価値は相手の変化量次第。

価格は、相手の変化量からいただくもの。
価値は、相手の変化量次第、　というお話。

この話を聞き、私は「自分は他の人よりもこれができる！」と自信をもてるものがあまりありませんでしたが、それが決して悪いことではないのかもしれない、と気づかされました。

「「私は～～ができます。」は価値ではない。価値は相手の変化量だから。

「私は相手を、こう変化させることができます。」「このプロジェクトを、こう変化させることができます。」これが価値になる。」

「これができます、あれができます、は価値ではない」ということでした。

できることが価値、という考え方ではときに目的を見失ってしまうかもしれません。できることの大きさではなくて、もたらせる変化の質、それが価値になります。

③マーケターは、お医者さん。

マーケターの仕事は、医者の仕事の流れと同じだという話。

すがけんさんは現在、企業の10倍成長支援のアドバイザー業をされていますが、医者と同じアプローチをしているとのこと。それはどういうことなのでしょうか。

「企業が成長しない＝具合が悪いということ。それを治すには、「診察して、処方箋を書いて、治療をする」という流れがあるが、処方箋が間違っていれば、治療をしても効果は出ない。それはマーケティングでも同じことがいえる。

例えば「おなかが痛い」という患者さんが来たとして、研修医はいろいろ調べてみないと原因がわからないし、調べたところで治療した結果効果が出ない、ということにもなるかもしれない。
経験を積んだ医者であれば、「この時期のおなかが痛いはあれが原因だよね」と、大体推測ができる。

マーケターも経験を積んでいくと、そのうち、初期仮説（診察）が大体当たるようになる。」

治療した結果（実行した結果）、診察の時点（仮説をたてた時点）でずれていたと発覚することもマーケターの仕事ではときにはあると思います。トライ&エラーという言葉もありますが、治療の経験を積むことで、トライを高確率で課題解決につなげられるような鋭い感覚を身に着けていける、と解釈しました。

まとめ

①データの分析は目的ではなく手段。もらったデータと向き合う前にまず立ち止まるべし。

②できることの大きさではなくて、もたらせる変化の質が大事。

③診察で価値を提供できるようになるには、治療の経験を積むことは無駄ではない。

記事の冒頭で自問自答していた「マーケターなにそれおいしいの？」という問いがありましたが、少なくとも今回食べたピザはめちゃくちゃ美味しかったです。ラムチョップも。