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【旅行記】初の山陰地方!! 02【2021.12】

前回の記事(初の山陰地方!! 01)を読んでない方は、こちらから


倉敷美観地区

姫路を出発し、次の目的地の倉敷

倉敷でのお目当ては大原美術館
前回は時間が遅く見学することができなかった…
そのリベンジをと意気込んで、倉敷美観地区へ向かう。

駅から歩くこと10分ほど、美観地区に到着した。
ここでいったん妹と別れ、1人で行動することに
すぐさま大原美術館に向かう。

しかし残念なことに、開館時間は終わっていた…
時短開館のことをすっかり忘れていた…
新幹線を1本遅らしたがためにこんなことになるとは…、無念…

大原美術館はまたの機会に…ということで、美観地区をぶらつく
とりあえず、目に留まった建物に入る

立ち寄ったのは倉敷市倉敷公民館
存在感を放つ入口に惹かれて中に入る
ところどころ歴史を感じるような空間だった

倉敷市立美術館(旧 倉敷市庁舎)

美観地区を後にして、次に向かったのは倉敷市立美術館
知名度は高くないが、設計者は「世界のタンゲ」と言われたあの丹下健三

もともとは倉敷市庁舎として使われていたが、市庁舎の移転にともない美術館へとコンバージョンされた作品
コンバージョンは地元倉敷出身の建築家浦辺鎮太郎が手がけた
ちなみに、旧 倉敷市庁舎丹下健三が設計した市庁舎の中では最も短命なものである

美術館に向かって歩くこと数分、ひと目見て『モダニズム建築だ!』と思わずにはいられない特徴的な外観が見えてきた

現代の校倉造りと称されるその外観は、水平垂直のラインが美しい。
水平垂直のラインがきれいな外観で、唯一の曲面をもつキャノピーは目を引くような強い存在感を放っていた。

館内に入ると高さ10mを超える吹き抜けをもつエントランスホールが出迎えてくれる
打放しコンクリートの壁や梁・柱の迫力が凄まじい

また、エントランスホール中央部にはル・コルビュジエ設計のロンシャンの礼拝堂を思わせるような凸凹な空間が広がっている
打ち放しコンクリートの無彩色の中にときどき現れる赤や青、黄、緑の原色が色鮮やかで美しかった

公開されていない市長室の机や椅子、違い棚や講堂もすべて丹下健三がデザインしたというので、こちらもいつか見学してみたい

エントランスホールを楽しんだ後は、展示室へ
観覧料は高大生100円、一般210円となんともお財布に優しい
展示室には倉敷市出身の日本画家・池田遙邨の作品が展示されていた

正直、絵のことは詳しくないし、画家にも詳しくない
けれども美術館のように静寂に満ちた空間で、のんびりと絵を見てを過ごすことはとても大好きな時間だ

途中で見つけたコーヒースタンド レトロな雰囲気がなんともよい

倉敷アイビースクエア

続いて向かったのは、倉敷アイビースクエア
もとは紡績工場であったが、現在は泊まれる文化複合施設となっている

敷地内には、宿泊施設やレストラン、体験工房、歴史館などがある
設計は倉敷市立美術館のコンバージョンを担当した、浦辺鎮太郎が担当
1889年に完成した紡績工場の外観と基本構造を残した設計となっている

フロントで見学してもよいかと訪ねると快諾してくれた
到着時間が遅く歴史館はすでに閉まっていたが、館内を見て回る

館内ではところどころに、のこぎり屋根の名残がみられた
昔はこのスペースも工場だったんだななんて考えながら進む

のこぎり屋根の名残がフロントにも残っている

↓写真右手のガラスは手作りのものが使われている。
昔はガラスの製造技術が足りなかったので、ゆがみや泡などの不純物が入り、個性あふれるものに仕上がっていたとのこと
個性のあるガラスからも風情が感じられる

写真右手はレストラン

広々とした中庭も広がっていたが、この日はあいにくの雨…
満喫することはできなかった
ツタのはうレンガ壁がどこか懐かしい雰囲気を醸し出している

中庭は夜になるとライトアップされる
雨上がりにライトアップされたレンガ壁は幻想的な雰囲気を創り出してくれる気がしてならない

ちなみに、『倉敷アイビースクエア』の名前の由来となっているのはこのツタである(ツタを英語で書くと ivy : アイビー

昭和初期に工場の外壁に植えられた蔦(ツタ)が印象的だったこと
創業当時、若者の間で流行していた「アイビー・ルック」

この2つから、「アイビー」という言葉には新鮮で力強い印象がついた
そして、シンボル的な存在である広大な中庭square : スクエア=広場)を組み合わせ、「倉敷」を冠して『倉敷アイビースクエア』となったそう

レンガの積み方にも特徴がある
1889年に完成した紡績工場の外観が残っている部分は、レンガの小口(短手)の層と長手の層が交互に積まれた「イギリス積み」となっている
一方で改修工事の際に積み上げられたレンガ壁は長手の層が重なった「長手積み」となっている

正面と左手の壁はイギリス積み、左手の壁は長手積み
小口の層と長手の層が交互に積まれた、イギリス積み
柱の部分は、小口長手が交互に連なるフランス積み

かなりマニアックなところだが、知っていると旅行が楽しくなる

ぼちぼちいい時間になったので、倉敷駅へ戻る
倉敷から特急「やくも」に乗り、今晩の宿泊先である松江に向かう
2時間半ほど電車での移動を楽しむ
ただ残念だったのは倉敷駅では駅弁が売っていなかったことだ…

倉敷館 観光案内所
平面図が気になる、薄いビル

今回はこのへんで


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