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#一級建築士試験過去問
一級建築士設計製図試験における「等」の解釈を困惑させる標準解答例
問題文をどう解釈すべきかの答えは、日本語表現に曖昧さが残る場合には、標準解答例に示される解釈の仕方から読み取るしかないこともあります。
令和元年再試験(12月実施)の問題文にある特記事項を、標準解答例②に照らして考察してみます。
1.作業机、椅子、流し等を設けるの解釈アトリエA・B、C・Dに関する特記事項に焦点を当ててみると、以下のようになります。
・創作活動の場として利用する。
・作業机
一級建築士設計製図試験において受験者の心理に入り込む出題者への過度な忖度
設計与条件をどう解釈するかによって、その先の計画の選択は大きく違ってくるものです。その解釈により、自分自身で設計にかなりの縛りをかけてしまうこともあれば、逆に設計の自由度を自身に与えることもあり得ます。
令和元年の本試験(10月実施)と再試験(12月実施)に共通していた以下の留意事項について、それぞれの標準解答例と照らしながら、解釈と忖度という観点から考察してみます。
<令和元年問題用紙に記載
一級建築士設計製図試験の出題者の思わせぶりな文意を考察してみる
平成30年と令和元年の問題で、出題者の文意がいまひとつ掴みにくい条件の中から、屋上に設ける「設備スペース」を取り上げて、考察してみたいと思います。
階数はともに3階建てになり、「3階の屋上に設ける」と特記すればいいところを、両年とも明示せず、3階の屋上にあるような思わせぶりな表現に留めています。その結果、要求図面の特記事項の文意をわかりにくくしているように思えます。
1.平成30年のケース<
一級建築士設計製図試験における、やっかいな並立助詞【や】の解釈
設計製図試験の問題文中の並立助詞【や】の解釈、実にやっかいです。出題者の【や】の使い方が、解釈をやっかいにしているだけかもしれませんが、意図されていた真意は、試験時間中の闇の中、わずかな灯りを頼りに探すようなものです。
1.並立助詞【や】が意味すること 日本語教育の現場では、並立助詞「と」と「や」の違いを、「と」は「すべて列挙」、「や」は「一部列挙 」に用いるものとして説明されることが多いよう