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生命エネルギー

入道雲が空高くそびえ立つ午後、自転車を飛ばして帰ってきた次男は

「気分が悪い、寝る。」

と言うので、布団をひいてやるとすぐさま横になった。

こんなご時世なのでもしや…と思いつつ、今日は梅雨も明けて暑くなった1日で、外で炎天下の中遊んでいたもんね、と心で呟きながらおでこに手をやってみた。

ちっとも熱くない。
アレではないなと思い寝かしておく。

それから、夕食の準備が終わる頃、次男がムクっと起き上がり

「治った。シャワー浴びるわ。」

と、ニッコリ。

この人は本当に小さい頃から(今も充分小さいが)、生命エネルギーの塊みたいな人で、凄いしお見事なのである。

まだまだ遊びたいけどパッと切り上げて、2時間ほど寝る。
自分の体の不調を見逃さず、潔く受け止めて自分で治す力がある。


一方長男は、今年の1月だったか。
長男の横の席、後ろの席、斜め後ろの席の3人がインフルエンザになった。
その後、その他周りの同じ班の人は、長男以外みんなインフルエンザで順番にお休みしていった。
長男だけインフルエンザにかからなかったのである。

その話を凄いでしょと言わんばかりに得意そうに話してくれたので、何で君は移らなかったと思う?と聞いたら

「俺、移らんって決めとったけー。」

と。

おぉ!そうでしょうそうでしょうと、母は嬉しくなった。
いつも子供達に、なりたい現実は自分で決めたらいいんだよ、という話をしていたから。

インフルエンザ移らないって決めてたんだね。
こちらもこちらであっぱれ!


 
次男、幼稚園の頃に使っていたミツロウ粘土を久しぶりに取り出して何やら作っていた。

出来上がったのは炎🔥

子供達の生命エネルギーはいつも燃えている。
大人はどうだろう。
私たちはいつも自分の炎を燃やしているだろうか。
消えかけていないだろうか。
火種はまだ残っているだろうか。
燃えすぎていないだろうか。

人の炎を羨ましがっていないだろうか。
子供達の炎を自分の炎と勘違いしていないだろうか。

ひとりひとり、自分の炎を燃やそう。

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