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ゲームの環境は今後10年以内に変わるかもしれない

今回はパソコンやゲーム機でゲームを遊んでいる環境は、今後10年で驚くほど変化する可能性があるという視点から、クラウドゲームとリモートプレイについてお話ししていきます。
いろんなゲーム関連のお話を書いているので、他の記事も読んでくださいね。

クラウドゲームとは

クラウドゲームはネットワークを介して、主にパソコンのゲームを提供してくれるサービスです。
その場にパソコンを持っていなくても良いし、パソコンを持っていても性能が足りてなくてできないゲームが接続先のコンピューターへ接続するだけで出来るのです。
接続先のコンピューターの性能がすごく高性能なので接独する環境さえ整っていれば、パソコンやスマートフォンの性能を気にしないでゲームができるので、注目されているサービスです。

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イメージとしては、こんな感じです。
接続するのはパソコンじゃなくても構いません。
スマートフォンやタブレット、旧式のノートパソコンでも良いです。
高性能なゲームパソコンを買わなくても最新のAAAタイトルも遊べるのはいいですね。

クラウドゲームのメリット

やるからにはメリットがあります。
先にも述べましたが、ゲームをするためのパソコンが非常に低スペックで、最新のゲームができなくなっても、比較的回線が良ければそれなりに遊べるのが利点です。
ゲームを本気でやるために買うとしたら、買う時点で最高の性能のパソコンを買う必要があります。ゲームをしたいのでパソコンを買いたいという人がいますが、ゲームを遊べるレベルなのか、ゲームを快適に遊びたいのかで答えが変わってきます。
ゲームができるパソコンと、ゲームが快適でゲームをするのに余裕があるパソコンでは買うパソコンの性能が全く違うからです。
前者だと10万円も出せば一式揃うと思います。後者だと100万円でも満足できるか疑わしいレベルです。
高いパソコンを手に入れても、それを維持するのも大変ですし、パソコンをわざわざ買わなくていいなら多少のコストは必要と考えてもいいかもしれません。
ちょっと前まではパソコンを買うのが当たり前でしたが、今はスマートフォンがパソコンを上回る性能だったり、そもそものニーズがパソコンを使うことではなかったりして、若い人はパソコンが使える時代から若い人もパソコンを使わない時代になってきました。
パソコンが必ず必要ではなくなったからこそ、クラウドゲームが出てきたと言えます。
クラウドゲームのサービスにやりたいゲームがあれば、ゲーム機すらいらないのが最大の利点です。

クラウドゲームのデメリット

ゲームの情報を全て通信で行う仕組みなので、やりとりに時間がかかることは間違いなく、回線状況によってはゲームの進行に悪影響を及ぼすくらいのラグが発生する可能性があります。

そもそも光回線でもなく4Gメインの自宅WiFiとかで、回線が非常に遅い場合クラウドを通じてゲームをするには不十分だと言えます。
5Gの回線が無制限で使えるなら多少良いかもしれないくらいです。

今のところクラウドゲームのサービスは、自分が持っているゲームしか遊べないのは当然ですが、持っていてもそれがクラウド上のサービスになければ遊べないし、マイナーなゲームだと運営も人が集まりにくいので遊ばせてくれない可能性が高いです。
サービスタイトルは多いとは言えないですし、たくさんのタイトルを遊ぶという点では不満がまだまだあります。
自分の思い通りにゲームを選択して遊べないマイナス面は、時代が進んでもあると思います。

リモートプレイとは

ゲームのリモートプレイで知られているのはPS4やPS5で利用できるPS Remote Playじゃないでしょうか。
ゲーム機の前にいなくてもWindowsやMac OSのパソコンや、AndroidやiOSのスマートフォンやタブレットでPS4やPS5のゲームを遊ぶことができます。
あまり現実的ではないですが、PS4からPS5へ接続して遊ぶこともできます。

同じように、パソコンのゲームをリモートで遊べるSteam Linkも有名です。
パソコンのゲームをパソコンの前にいなくてもPS Remote Play同様に操作することができます。

リモートプレイのデメリット

ゲーム機のリモートプレイも、パソコンのゲームのリモートプレイも基本的にはゲームを動かす本体を持っていなくてはなりません。
さらにそれらが起動していなくては遊べないのが欠点です。
いつでもゲームができるようにしようと思えば、24時間、365日ゲーム機やパソコンを動かし続けなければなりません。
実際には起動して欲しいときに本体の電源を入れたり消したりもできるのですが、クラウドゲームよりも起動時間が長いなどのデメリットはあります。
電気料金も最近の高性能ゲームパソコンは1000Wが当たり前って言われるほど電気の消費が激しいです。最新の電子レンジよりも消費電力が高いことは普通にあります。
同様にPS4やPS5も性能が上がった分消費電力が大きくなっています。
普及帯のパソコンは消費電力が抑えられていますが、コストよりも性能を追求するゲームパソコンにおいてはそんな常識はまだ一般的ではないです。
性能に対する消費電力は下がっていますが、絶対的消費電力は増加しているのが現実です。
また、先にも触れましたが、ゲームが動くスペックのパソコンを買う必要があるため、それなりに購入費用がかかるのもデメリットです。個人的に快適なゲーム環境を手に入れるなら、最低でも50万円は予算として必要だと今の時点では思っています。
PS5を買うとしても5〜6万円はかかります。

リモートプレイのメリット

マイナス面があるならプラス面もあります。
まずは、遊べるタイトルが非常に多いという点です。2019年ですでに3万を超えるタイトルが遊べるSteamはパソコンのゲームプラットフォームではダントツのタイトル数を持っています。全てのゲームがリモートプレイ出来て快適だというわけではないですが、1/3のタイトルが遊べるとしても1万タイトルはあるでしょう。
PS4やPS5のタイトルも非常に多いです。世界で1億台以上も売れたPS4のゲームは2019年の10月時点でも1800本を超えます。2021年でもまだ新発売のソフトはあるので、2000本は超えると思います。これからはPS5のタイトルも増えてさらに増加するでしょう。
一方のクラウドゲームは2021年8月現在で100本にも満たないです。
また、リモートプレイなら自分の好きなときに好きなだけ接続して遊べます。
クラウドゲームはまだ利用時間に制限がありますし、回線も不安定だと切断の危険性もあります。
リモートプレイなら基本はパソコン側で全て整っていますから、ある程度のスピードが出るWiFiを設置するか、屋外でも4Gで通信が安定していれば比較的快適なプレイができます。
屋外での利用はクラウドゲームには劣ることがあるかもしれないですが、屋内ならWi-Fiで十分なゲーム環境が整います。
リモートプレイ同士で格闘ゲームの対戦プレイも可能です。ゲームが許す範囲で多くの人と同時にプレイすることが可能です。
実際にiPhone12とFire HD8でストリートファイターVの対戦プレイを行ったのですが、特別遅延も感じることなく遊ぶことができました。
大会レベルのシビアなプレイには向かないですが、ゲームの勝ち負けにあまり拘らないなら十分遊べると感じました

どちらを選ぶのが良いのか

現時点ではゲーム機かパソコン本体でゲームをして、寝る前にちょっととか休憩時間に30分とか短い時間にクラウドゲームやリモートプレイをするのが良いでしょう。

今後は間違いなくどちらが良いと言えない時代になってくると思います。

ネットワークは既存の光回線の通信速度よりも携帯電話などのモバイルネットワーク網の速度が上回ることは確実ですし、近い将来はネットワーク全てが無線通信になる可能性が高いです。
そうなった時にはクラウドゲームの魅力もアップするでしょうから、需要が高まると予想されます。
クラウドゲームはパソコンやゲーム機を用意しなくても遊べるという利点を全面に押し出してくるでしょうし、リモートプレイもパソコンゲームがリリースされる限りできるだろうと思います。

ただ、クラウドゲームは売れるタイトルしか運営がサービスしないでしょうから、インディーズゲームや小規模しか売れないタイトルを好むユーザーは、クラウドゲームへ移行するのには時間がかかると思います。
しかし、クラウドゲームに限らず、世の中全体がパソコンを手元に置かなくても仕事ができるような時代に突入しています。
パソコンの需要が少なくなれば、ゲームを取り巻く環境は想像がつかないほど変化するのは間違いないと感じています。

個人的には高いお金と通信料を払ってまでクラウドゲームをする気にはなれないですが、ゲームパソコンは非常にライフサイクルが短いので、クラウドゲームのサービスが低価格化してPlayStationやNintendo Switchもクラウドオンリーになるような時代になりそうなら、移行する可能性は十分になると思います。

そうなるにはまだ5年以上かかりそうな気がします。
だって、PS5が発売してからまだ1年もたっていないのですから。

ただし、10年以内に既存のサービスと違った形になることは、間違いないと予想しています。

「Amazonのアソシエイトとして、GameCenter WASABI はアフェリエイトリンクによって収入を得ることがあります。」


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