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超小型アーケードゲーム機:TINY ARCADE DigDugを改造する

今回はアップライトスタイルの超小型ゲーム機、「TINY  ARCADE」について書いていきます。

このゲーム機は、6種類のゲーム機が出ています。それぞれ買って楽しむのもいいですが、改造するとちょっとだけお得な感じになります。
さて、どんな出来上がりになるのでしょうか?

TINY ARCADEを手に入れる

TINY ARCADEは日本では時々ドン・キホーテなどに大量入荷して、安値で売られているようです。ただ、近くのドン・キホーテでは売っていなかったので今回は購入することにしました。

事前情報で手に入れていたのは、このタイプのゲームには2種類の基盤があること。

1種類は「パックマン系」
パックマン、スペースインベーダー、ギャラクシアン、Ms’パックマンこの系統

2種類目は「ギャラガ系」
ギャラガ、フロッガー、ディグダグの系統です

2種類手に入れるときは、パックマン系統とギャラガの系統から値段の安いものをひとつずつ手に入れると良いですね。
第三弾は見かけたことがないので、見かけたら手に入れてみたいです。
ただ、ラインナップがちょっと微妙ですかね。。。

第一弾
 スペースインベーダーの場合は(4種類)
 D、C、B、A
 D、スペースインベーダー
 C、ギャラクシアン
 B、パックマン
 A、ミズ・パックマン
第二弾
 G、Dig Dug
   O、なし
 F、Frogger
 E、Galaga
第三弾(情報なし)
 ポールポジション
 Qバート
 ラリーX
 テトリス

今のところこれらが出ているようです。

到着したブツを見てみよう

キーチェーンがついているだけあって、小さいです。
手のひらに乗る大きさです。

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ゲームもちゃんと動きます。
ゲームはアーケード版を修正してこのモデル用に作り替えたカスタム版です。
ディグダグは上下が全部表示されないので、下の方へ行くとちょっとスクロールして補完しますが、ゲーム上はあまり気になる要素ではないです。
レバーが小さいのと、レバーを持つと画面が見えなくなるのが欠点です。
多くは求めてはダメですが、ちょっとしたネタにはいいかもしれません。

さて、改造するか!

元々このままで遊ぶつもりはなかったので、早速改造していきます。
外観はこんな感じです。

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裏蓋です。プラスドライバーで開けると、ここに単四電池が3本入ります。

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上下逆さですが、上の方にはキーチェーンがついていて、2本のネジがついています。

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ここは裏側です。下からスピーカーで音を流すようです。

バラすぞ!

バラしていきます。

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裏側の上の方にある2つのネジを外したら、上の方からマイナスドライバーかギターピックや専用のスクレイパーで隙間を開けます。そのまま手前にある程度引けば、外れます。

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外れるとこんな感じですね。
右側が電池ボックス、左側が本邸部分です。

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赤の矢印のところのネジを外すか、迷いました。

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ここの赤丸の部分にある半田付けを外して、電池ボックスは外した方が無難です。
先のネジは外さなくても半田付け出来そうなら外す必要はないです。
戻すのが面倒です。

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下の方にスピーカーがありますが、電源スイッチもあるので、ごちゃごちゃしてて触らない方が良さそうです。

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今回改造するメイン基盤です。

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拡大してみましょう。赤色で囲ったところに抵抗があります。このモデルはDigDugなので、Eのところに抵抗がついています。
ギャラガがだとGの部分ですし、フロッガーだとFの部分です。
この抵抗を取り外します。
結構細かいので、顕微鏡とまでは言いませんが、拡大鏡は持っておいた方が良いです。
今回は裸眼で挑戦したので、とても辛い思いをしました。。。(血涙)

用意するもの

本体

半田ごて
糸はんだ
※拡大鏡や顕微鏡
※ピンセット
ポリウレタン銅線
ディップスイッチ
グルーガン
精密ドライバー
※フラックス
ニッパー
カッター
ラジオペンチ

以前Amazonで買ったものもあるので、今回は持っていないものを買います。
※がついているものは、買ってないですがあると便利なので手に入れましょう。

今回購入したのはこれ

ポリウレタン銅線

ディップスイッチ

グルーガン

これらを購入しました。

ポリウレタン銅線は捻線のよく見かける線ではなくて、一本でできています。さらに、皮を剥かなくても良いです。そのまま半田ごてで熱したら被覆ごと溶けて配線できます。熱しないところは被覆があるので、線が干渉していても漏電することがないので、とても便利なんです。

ディップスイッチはゲームの切り替えに必要です。
4つの配線を切り替えて使うので、4つのスイッチにしました。10個入りとかが多いですが、5個なら許容範囲だし、失敗しても予備があるからいいやということでこれにしました。切り替えられたら精度はそこそこでいいですかね。

グルーガンですが、100均でも売ってるらしいですが、熱したらグルーガンの先から漏れてくるとか聞いて、漏れてこないのを探したらこれが見つかりました。
すごく高くもないし、実際使ってみたら漏れてこないし、温まるのが早くてすぐに使えたので、オススメです。スティックも12本ついてきます。

お前を改造してやる!

基盤上にある抵抗を取らなければいけません。
ここが繋がっているので、DigDugが起動されます。
他のところが繋がっているのは別の機種ですね。
そうです。ここを切り替えできるようにすれば、ゲームを切り替えて遊ぶことができます。
今回はこれが目的です。

とりあえず、基盤上の抵抗をとります。
こういう小さい抵抗やコンデンサーを外すとき、プロの解説では抵抗の両側からハンダゴテを当てるといいと言っていましたが、そんなこと知らないので、上から熱してやります。
半田ごてでずらすようにして無理やりとります。(ダメな取り方なので真似しないでください)

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この小さいのが抵抗です。何かと大きさを比べればよかったです。すでにゴミ箱へ捨ててしまったので、探すこともできません。
1mm X 2mmくらいの大きさなので、裸眼だと辛いです。
ピンセットなども必要ですね。
今回は力技で取り去りました。。

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次に配線です。
取ったところがこれですね。「G、O、F、E」に配線をしていきます。

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図のように結線します。
ここの部分は細かいので、作業はちょっと大変です。
慣れている人向きですね。
初めてなら万全の体制で臨んでください。

片方はGNDなので、Eの片方はディップスイッチの1〜4までの全てにつなぎます。
反対側は1〜4それぞれにつなぎます。
ポリウレタン銅線は細いので、ピンセットかクリップを使って線が必要以上に熱くないようにするのと、線を保持するために使います。
フラックスもあった方がよかったですが、ないのでちょっとハンダを増してからつけていきます。

ディップスイッチの方は、こちらも適当ですけど最初にディップスイッチの足にちょっとハンダをつけておいて、ポリウレタン銅線をハンダが溶けたタイミングでくっつける要領で繋いでいきます。
GNDの部分は4本繋ぐ必要はなくて、足がショートしててもいいので一本の銅線をそのまま全てにつなぎます。

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いきなりグルーガンで固定してありますが、動作確認はしてあります。
配線して動作確認ができたら、グルーガンで固定しちゃいます。
適当感が強いですが、どうせ見えなくなるので初心者はこんなものです。

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ディップスイッチの方も固定しちゃいます。
固定する前に動作確認は必ずしてください。
固定した後に取り除くのはほぼ無理です。

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本体の空きスペースにディップスイッチを設置する穴を開けます。
ニッパーやラジオペンチで適当に切っていきました。
綺麗につけたい人は、ヒートカッターを使うといいかもしれないですね。

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仮止めです。
こんな感じで嵌ればいいかな?
バラした反対の要領で組み立てていきます。
銅線がグネグネしていますが、クロスしててもショートすることはないので、作業しやすい長さでつけてあげればいいです。

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やっつけ感は否めないですが、初心者はこんなものでしょう。(免罪符的初心者感を出す人)

完成したので動かしてみよう

ここまで2時間くらいですかね?
慣れるともうちょっと早くできそうです。
ひとつで3種類できるのはいいですよね。

ゲームはアーケードゲームをこのゲーム機用にアレンジしてあるみたいです。コインもDigDugは投入しますが、フロッガーではフリープレイになっています。
ギャラガはカックカクですね。フレームスキップしないと遅すぎるんでしょうね。

まとめ

半田付けをしたことがない人がやるにはちょっとハードルが高いですね。
特に、銅線を半田付けするのは慣れていないときついなって思いました。
半田付け以外はそれほど難しくはないですが、作業のほとんどが半田付けなのでこれができなかったらアウトですね。
液晶が小さいですが視野角も大きくて写りは思ったほど悪くないです。
電源を入れっぱなしにすると自動的に電源が切れるようになっています。
電池で動くゲーム機としては、ありがたい配慮ですね。
操作性は壊滅的に悪いですが、操作性の悪さを見込んで仲間内で点数の競い合いをすると面白いかもしれないですね。罰ゲームとかありで。。

このシリーズ以外に、もうちょっと大きいゲーム機もあるようですが、気が向いたら改造してみたいと思います。

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