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卒業生講演@都市文化祭2022を終えて

3年前、たった6人ではじめたイベントが、
多くの方の理解と共感をいただきながら、
年々ビッグイベントと化していて。
あのとき、種を撒いておいてよかったかな、と
常々思う。

ところで、今年はちょっと異例だった。
老兵はただ去るのみ……の精神で、
本当は登壇も何もしないつもりだった。
ところが、いろいろとあって
(ここは本当にいろいろな要素の絡まり合いなので、割愛させていただく)気が変わり、
学科初の卒業制作生である責務として、
いくつかのことを後世に伝えなければならないと思い、急遽やることにしたのだ。

とにかく伝えたかったことは、
「あり方もやり方もあなた次第」ということだ。

どういう大学生であるのか、
どういう人間であるのか、
あるいはどういう存在であるのか、
そのあり方はそれぞれ次第だし、

何をどう学び、どう考え、どう表し、どう動いていくか、そのやり方もそれぞれ次第なのだ。

そしてあの場所--都市社会共生学科は、
それを可能にしてくれる。
ときに拡大させ、ときに深化させ、
ときに調整し、ときに練磨しながら、
可能性を生み出してくれる。

そして、都市文化祭。

もう3年も続いたことだし、
きっとこれからも受け継がれてくれるだろう。
何か、既存のあり方やこれまでのやり方とは違うオルタナティヴな場として、
都市や社会や人間や文化が行き詰まったとき、
真の力を発揮してくれるだろう。

そう願いを込めて。

Archer/永友悠稀です。アートに携わっています。映画や音楽、小説などを制作しております。絵画や彫刻、インスタレーションにも関心があります。専攻は人文社会学です。よろしくお願いいたします。