【プロに聞いた】ボーカルMIXが10倍プロっぽくなる「プロだけのMIX術 3選」
「プロのエンジニアがミックスしたボーカルって、何であんなにキレイなの?」
「すごく聞き取りやすいし、ドラマチックに聞こえるよな…どうやったらあんな風に聞かせられるんだろう?」
今回の記事は、このようなお悩みを解決する内容です。
僕が直接プロに聞いた「ボーカルを10倍キレイに聞かせるためのMIX術」をまとめてみました!
ちなみにこの「プロの方」は、若い頃からプロとして活動し、ポップス・映画音楽・CM音楽など、様々なシーンでご活躍されている現役の方です。
(以下「先生」とさせていただきます)
お金の話になってしまいますが、印税だけで暮らせていけるレベルの方ですので、ご紹介する内容は間違いなく使える内容です。
ここからは、そんな先生から教わった「プロならやってるボーカルMIX術」を3つご紹介していきます!
ちなみに今回ご紹介するテクニックは、特別なソフトを持っていなくてもできる方法から、Auto-TuneやMelodyneなどのピッチ補正ソフトを使ってできるものまでありますので、初級〜上級まで、幅広い方におすすめです。
途中からは有料記事となっていますが、スタバ1杯分で一生使えるテクニックが学べますので、ぜひ生涯の投資として、最後までご覧頂ければと思います。
(「MIX」「ミキシング」「ミックス」は全て同様の意味ですが、今回は「MIX」という言葉を使ってご説明致します。)
1.ボーカルからMIXする
まず多くの人がやりがちなのが、「ボーカルからMIXを始めない」というやり方。
「歌ってみた」のMIX師さんだと「Inst音源にボーカルを当てはめる」というスタンスでMIXしていたり、ステム(パラデータ)をお持ちの方だと、キックやベースから先にMIXする方が多いかもしれません。
しかし、まず「完璧な状態のボーカルを作る」という部分から進めていかないと、ボーカルがしっかりキレイに聞こえるMIXにならないことが多いのです。
これは一体なぜなのでしょうか?
ボーカルは主人公
まずMIXにおいて忘れてはいけないのは、「ボーカルが主人公である」ということ。
ボーカルありの楽曲では、ほとんどの場合ボーカルが最も目立つパートになります。
つまり、ボーカルを邪魔しないようにMIXを進めていく必要があります。
ボーカルを邪魔しないようにMIXを進めれば、プロがMIXした時のように、ボーカルが終始しっかり映える楽曲に仕上げることができます。
ボーカルからMIXしないデメリット
逆に「理想のボーカル」がよくわからないまま別のパートとMIXしてしまうと、「結局ボーカルってどう聞かせたいんだっけ?どうなるのが理想なんだっけ?」と、ゴールが決まらないまま永遠とMIX作業が続いてしまいやすくなります。
主人公の性格や旅の目的が決まらないまま物語を書いていると、主人公の設定がブレブレのまま書き進めてしまうのと同じですね。
これらの理由から、特にMIX初心者〜中級者の方は、ボーカルから先にMIXを進めてみることをおすすめします!
(もちろん、慣れてきたらご自身に合った順番で進めて大丈夫です)
ボーカルMIXの進め方
①ボーカルを「理想の状態」に仕上げる
いらない低域をカットしたり、子音部分の周波数帯域が聞こえやすくなるよう高音域をブーストしたり…
言い換えると、この時点で「ボーカルがベストな状態」にしておきます。
②他のパートをMIXする
順番はアレンジやご自身の好みによって変わりますが、どのパートをMIXするにせよ、「最初に仕上げたボーカルを崩さないように」MIXしていくのがポイントです。
「歌ってみた」のような2mix音源(Inst音源)とボーカルの2種類をMIXする場合も同じで、最初にボーカルを整えた後、「ボーカルを壊さないようにInst音源を調整する」というスタンスでやってみてください。
「Inst音源にボーカルを合わせる」というスタンスだと、ボーカルがInstに埋もれてしまい、ボーカルが目立たなくなることが多いです。
最も目立たせたいパートを適切に目立たせる
人によっては、最初は少し慣れないかもしれません。
しかしこの進め方でMIXをしていけば、「最も目立たせたいパートを適切に目立たせる」という、MIXにとって重要なポイントをおさえられるエンジニアになれます!
ぜひこちらのポイントを意識しながらMIXしてみてください。
2.発音の調整
歌を上手く聞かせ、かつ聞き取りやすいボーカルにするには「発音」がものすごく重要です。
実際にプロのシンガーは発音がとてもキレイではっきりしており、発音への意識はかなり徹底しています。
発音によっては歌のニュアンスが変わりますので、そういった点でも、発音をしっかり調整することは「プロっぽい・上手いボーカル」に聞かせるために重要なテクニックです。
発音調整の方法
では、どのようにして発音を調整すればいいのでしょうか?
実は意外とシンプルで、
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