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医学部編入と再受験、どちらがいいのか真剣に考えてみた。vol.1

こんにちは。
社会人、もしくは大学生で医学部に入りたいと思った場合、
編入と再受験という二つの方法があります。

これらの試験はどちらが入りやすいのか。
考えてみることにします。

ちなみに私は現役時はセンター9科目、二次試験は数学、英語、理科2科目で受験し、旧帝理系学部合格したので一般入試の難易度はそこそこわかります。

まず分析項目を考えていきます。
①試験科目、必要な勉強量
②受験者の数、質
③受験情報の得やすさ
④試験日程、受験できる大学の数
⑤経済的な負担
⑥編入、再受験合格者にそれぞれを選んだ理由聞いてみました。


今回は①と②について書いていきます。

まず①試験科目、必要な勉強量です。
編入試験においては、生命科学、英語を基本として、大学によっては数学、物理、化学、小論文を課すところもあります。
さらに、面接、集団面接(グループディスカッション)やワークショップが行われる大学まであります。

基本の生命科学、英語に関していえば文系出身者でもKALS等を利用して手を広げすぎずに勉強すれば半年ほどあれば十分合格ラインに達することはできます。

数学、物理等は範囲がはっきりせず、何を対策していいかわかりにくいのが厄介なところ。
やろうと思えば無限にできます。
一番勉強と点数が結び付きにくい部分です。
生命科学と英語をしっかりやれば合格ラインには乗るので時間があまればやるという感じにすればそれほど負担にはなりません。

もうひとつ編入試験で厄介なところが面接です。
個人面接のみであればそれほど問題にはなりませんが、グループディスカッションなどがあると練習を積まない限りうまくならないので、それなりに時間をかける必要があります。
しかも採点もブラックボックスで、「あの人全然話してなかったのに受かった」といった話もよく聞きます。

まとめると編入試験は対策自体の絶対量は少ないものの、やるべき範囲、採点基準があいまいでとっつきにくいという評価になります。
向いているのは、文系出身の方、一般入試の勉強から遠ざかっている方、仕事であまり勉強時間が取れない方、面接に強みがある方です。


次に再受験です。
センター試験で国語、数学、理科、社会、英語、
二次試験で数学、英語、理科、面接
が一般的です。

またセンター試験で9割前後が必要ですが、私の感覚的にはこの時点で編入試験の生命科学、英語の合格点をとるのに必要な勉強時間を裕に超えています

さらに二次数学、理科、英語となると編入試験の少なくとも数倍の労力は必要でしょう。

再受験に向いているのは、現役時にそれなりの学力があり、かつあまり受験から時間がたっておらず忘れていない、受験にかなり時間を割ける、または塾講師などの職業をしている方だと思います。

参考に私の勉強時間の概算を比べてみます。

編入試験の筆記対策:仕事をしながら筆記対策に純粋にあてられたのは平日5時間、土日10時間で2か月半ほど=約450時間
志望動機書の作成や土日出勤を考えるとこれよりもうすこし少ないかもしれまません。

一般受験の筆記対策(予備校時代のみ):1日をフルに受験勉強にあてられるため1日8時間を1年間365日=約2920時間
これは中学校や高校生の時の積み立てがある状態での必要時間なので初学者だった場合はもっと必要です。

やはり勉強量を比べると圧倒的に再受験が膨大です。



受験者の数
受験者の数つまり倍率については、編入試験の方が高いです。
しかしこれは大学によって試験時期が違うため複数校受験可能だからです。

つまり争っている母集団の数はそれほど多くありません

実力があるラインに達した受験生は、複数校で合格を取りまくります
いわゆる無双状態です。(笑)
見かけの倍率が高くても同じ母集団で競争しているため、このような状態が起こりえます。

受験者の質においては圧倒的に再受験の方がハイレベルです。
小学校から医学部に向けて英才教育され、生活のすべてを受験に注いでいる高校生、浪人生が相手ですからね。。

編入試験では、仕事を続けてながら受験している方も多く、しかも出身学部が文系の方もたくさんいます。
まれにものすごいスペックの方いますが、あっという間に合格するので競う機会がありません。(私は短期間で受かりましたが、スペックは高くなく凡人そのものです。)

いうならば、

再受験は無差別級で反則なしの殴り合い

編入は体重別のボクシング

という印象です。

vol.2では
③受験情報の得やすさ
④試験日程、受験できる大学の数
⑤経済的な負担

について考えていきます。

以上です。
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