須坂市「きくの」きくののある風景
店名 きくの
場所 長野県須坂市須坂1453-11 ぱるぱるストリート 1F
電話 不明
ジャンル 食堂
バリアフリー △ 入口に段差あり
駐車場 あり
年に一度の健康診断がやってきた。昨年同様、コロナ禍の関係で胃カメラやバリウム検査はなし。一般検診のみになってしまうがないよりはマシであろうという事でやってきた。胃カメラもバリウムもない、という事はあのつらい絶食もないのでじつにハッピー。楽々な心持ちで検診センターに向かう。受付を行ったのちに待合室にて待機。同世代くらいの者どもが何人も待っている。心なしかよい表情をしているようにみえる。常であれば絶食中ゆえにあまりよい顔はしていないものだが、それもないとなればみんなハッピーという事か。え?そんなのはオレだけ?
番号を呼ばれて検診の始まり。今回は着替えもなくじつに簡単だ。尿検査からスタートして心電図。ここでは腹位測定も行う。看護師さんが言いづらそうに『ええっと2.5㎝ほどサイズが…』。何事だ、悪かったな腹がデカくて。とは言わないが、聞きかえすとメタボ基準より2.5㎝上回っているから、少しオマケしようか。という優しい提案であった。まことにありがたいが、ここでそんな事をしても意味がない。ありがとうございます、そのままで結構。とカッコつけて次行程へ。
胸部レントゲン検査、身長体重、視力、聴力測定を行ってから血液検査に至る。一昨年だったか、こちらで4回ほど失敗されたことがあった。いくらこちらが堅太りオヤジとはいえ、お前らプロなんだから一回でキメろよコラ。…とは口にせずオーラだけ出していたら現場全体がピリッと緊張した。そんな事件があって以来、ニコやかに対応する。いいですよ何回失敗しても。今回の看護師さんは一発クリア。えらいぞお前よくやった。その後医師からの所見を得て検診終了。
その後は須坂方面の現場へと向かうのだがなんだか腹がへった。健康診断とはいえ妙に緊張するものだ。現在11:30少し早いがメシにしよう。この緊張を解き放つにはレジェンドに行くのが最良の手段であろう。
「きくの」
2月以来本年2度目のきくのさん。恒例化したランチバイキング形式だ。とはいえこれは悩むんだよねー。困った困った。
「ランチタイムの定食 この中から3品えらんで」500円
優柔不断の極みだからすぐに決まらない、いや決まるわけがない。だからまずは標準搭載の小鉢ものから。淡竹とじゃがいもの煮つけというのはあまり見かけない、というよりもお初の巡り合いだが、これはこれで美味いものだ。おじさんのセンスが光る一品。キュウリのお漬物もよし。ご飯に味噌汁は安定品でしかない。
「鳥カラ玉子とじ」
鶏の唐揚げを玉子でとじたそのまんまのお惣菜。わが母親の必殺技。夕食の唐揚げを残しておいて、翌朝このように食べたものだが、きくのバージョンは甘味は玉子のみのあっさり仕上げ。こういうあり方もあるのだな、そんな感じ。
「ベーコンウインナーエッグ炒め」
これもそのまんま、説明するまでもないおかず。こういう即物的というか、臆面のなさがきくのの魅力でもある。こういうご家庭系を店で出会うことはなかなかないからものすごく嬉しい。ベーコン厚いしウインナーでかいし。
「なすそぼろ炒め」
そしてこれもそのまんまだが本日のメインイベント。なすとひき肉をぽろぽろと炒め醤油で味付けをしたもの。ああああああ、ご飯にかけると凄まじく美味い。なすというだけで素晴らしいのに、その魅力を最大限に引き出した、最高のおかずであった。
という事でいつもの検診といつものきくのを堪能した。血液検査はうまくいったしなすも美味かった。なんてよい1日なのでしょうか