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デザインと思考と決断

前職では4年ほど主に飲食店の設計施工の会社に勤めていましたので、今回はその時に感じた私なりのデザインを考える時のこつなどをお話しします。

まず人間が1日に決断できる回数は35.000回だということを皆さんはご存知でしょうか。

そんな回数有れば余裕だよと思うかもしれないが、意外とそうでもない。小さな決断の繰り返しをしているのである。仕事中に連絡するタイミングも、メールで返事を考えて返信するのも全て決断しています。

おそらく定時で上がる時間には35.000回決断しているのではないでしょうか。

ただ決断回数が上限に到達するとどうなるかというと特にどうにもならないです。ただ冷静に物事を考えることが難しくなるらしい。ミスが増えるということ。

つまり大事な決断は夜遅くにするのではなく、上限に到達する前にするべきということです。

有名ではありますがスティーブジョブスは決断回数を減らす為に、黒のタートルネックにジーンズにスニーカー、これらを毎回着て、どんな服を着て行こうかと決断しなくて済むようにしていたそうです。

日本人だと建築家、デザイナーの佐藤オオキさんなんかもアナザースカイで着る服を準備して着るだけに、毎日おなじみのお店で同じものを食べる。そんなルーティーンを作ってました。佐藤オオキさんは大事な決断はデザインに活かしたいと言うほど、決断することにこだわりを見せていました。


ではこの事を前提に次行きます。

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私が勤めていた会社はちょー有名デザイナーがいる、又は有名事務所ではないので(地域的には1番案件をこなしていたらしい、、社長曰く)基本的にはお客さん「施主様」のイメージするデザインを聞いてそれに近いデザインを提案する。

予算が合えばもちろんお客さんのイメージ通りにすることもできるが、予算の兼ね合いもあり現実的には近いデザインとなることが多い。

がここからようやくデザイナーの出番。

その近いデザインをお客さんの妥協点。譲れないポイント、そして妥協してもこうすると最初より良くなる、かっこよくなるという提案をしなくてはいけない。

これが1番難しい。そして面白い!!

中には妥協点などないとなる場合がありますが、それでもこれも商売なので予算を合わせる為に、小さい部分を少し安い材料にしたりして、ちょっとずつ削って行かなくてはならない。

最終的にはそれらを積み重ねて、目標額に到達できればミッション達成!!

そんなこんなで毎日スケジュール管理をしつつ、どうしていくかを考えて決断しなくてはならない。

じゃーそんな大事な決断はいつするのがいいのか。

そう朝なんです。

前項を踏まえると決断するには朝が1番タイミングとしていいのです。

思考もはっきりしていますし、お客さんと連絡も取れるという。

事務所の先輩も夜は考えなくてもできる作業をするようにしていると言ってました。

ただ大きな事務所ではなかったので、上司に急に呼び出され雑用してー、となるとゆっくりデザインできるのは夕方なんてことはザラでしたが。。笑

実はまだデザインを考えるチャンス「場面」があるんです。それは脳をニュートラルに入れるお風呂、トイレの時間です。

あっ、こういうのいいかもって思いつくのはお風呂の時間など、思考しなくて済む場面でふと思いつくことが多い。

デザイナーは正直めちゃめちゃ忙しい。そしてどことなく忙しいのに酔っている。酔わないとこの仕事は続かないと思う。

だがボーッとする時間も大切だ。

なぜならその時間にいいアイデアが浮かぶから。


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