【講座進行のきほん】成長を「待つ」タイミングはいつ?

この記事では、初めて講座を行う起業家の方に向けて、「教える・育てる・導く」の基本を発信しています。


はじめに

今回のテーマは「待つこと」です。

初めて講座を行う起業家の方に向けての言葉で綴りますが、あなたが受け取りやすいかたちで受け取っていただけたら幸いです。例えば、生徒の成長を見守る学校の先生。スイミングや英会話、ピアノなどの教室の先生やコーチ。お子さんの成長を見守る親御さんが読んでも共感できる部分があると思います。

・待つことって忍耐力がいるなぁ
・待っていて本当にできるようになるのかなぁ
そんなふうに、「待つこと」に不安を持ちやすい方に向けて書いていきます。


1. 「待つ」タイミングはいつ?

あなたが自分の経験や技術を受講生に教えても、受講生がなかなかできるようにならない。自分の意図したように伝わっていないように感じる。受講生の変化が感じられない。そう感じることはありませんか?

受講生は上手くできなくて落ち込んでいる。何度も失敗していて苦戦している。そんな姿を見て、あなたは居ても立っても居られない。何かできることはないだろうか・・・と手を貸したくなる。そんな経験ありませんか?

そんな時、あなたは講師として「成長を待つこと」を試されているのかもしれません。

2. 成長を待つ時にチェックしてほしいポイント

受講生が何度も失敗したり苦戦したりしていると、どうしても手を貸したくなりますよね。そんな時には、次の視点で考えてみてください。技術の習得には次の3つの段階があります。

①意識してもできない段階
②意識しながらできる段階
③無意識にできる段階
それでは一つずつ解説していきましょう。

3. 教える段階

あなたの受講生が、①の意識してもできない段階であれば、あなたは見本を見せたり一緒に取り組んだりして、できるようになるまでしっかりと教えると良いです。

この段階の受講生は、「教わったことを守る」「やり方を覚える」ことに注力しているので、あなたは講師として「手順は合っているか?」「やり方は受講生に合っているか?」と、一つ一つ丁寧に確認する必要があります。講師にとっては「教える」段階ですね。受講生は講師に教えてもらいながら、「できた」という成功体験を積む段階です。


4. ここが「待つ」タイミング!

次に、あなたの受講生が、②の意識しながらできる段階の時。

意識しながらできる段階であれば、あなたは講師として成長を見守る段階です。「受講生が一人でもスムーズにできるのか?」「何度やってみても成功する再現性があるか?」この段階では、例え受講生が上手くいかない様子であっても、何度も失敗を繰り返していても、あなたは簡単に手は貸さずに様子を見守ります。

あなたにとっては、できるまで待つ忍耐力と、きっとできると信じる心が試される時です。

手は貸さずにと書きましたが、受講生が助けを求めた時には、すぐにアドバイスができる距離感でいることが大切です。そして、適切なアドバイスができるように、受講生の様子を見ておくことが大切です。


5. 更なるステージアップの時

最後に、③の無意識にできる段階の時です。
今回の記事のテーマは「待つこと」なので、②の段階へのアプローチがメインですが、③についても触れておきます。

あなたの受講生が③の無意識にできる段階になっていれば、あなたは再度関わりを深めていく必要があります。あなたは講師として、受講生にチャレンジングな課題を与えていく段階です。

例えば、セラピストであれば、お客様にモニターとなっていただいて、マッサージの施術をさせていただく。受講生の技術や能力が確かなものとなるように、さまざまな課題に挑戦させて、どんな環境や状況でも同じクオリティを発揮できるかトレーニングしていきます。


終わりに

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

一口に、「成長には待つことが大切」と言っても、初めて講座を持った方はきっと迷ってしまうことと思います。
今は待つ時なのか?
それとも教える時なのか?
今回の3つの視点を持っていると、安心して待つことができると思います。
待つことに不安や迷いが生じた方はぜひ、3つの視点で受講生の様子を確認して判断の参考にしてみてくださいね。



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