見出し画像

2006年 札幌店引越しや、福岡のお店や、結婚や、出産など

アランジアロンゾ設立から17年目、人生いろいろ、お店もいろいろ。

人生が動く

春です。さいとうにこどもが生まれました。よむら結婚しました。

どちらも、これまでの流れからすると、かなり意外な展開でした。きっとまわりの人たちは「さいとうさんとよむらさんは、そういうことはもういいんだと思っていた」「仕事以外はもういいんだと思っていた」のではないでしょうか。ともかく、お互い家族が増えました。

札幌店移転

お店にも動きがありました。札幌店、引越すことになったのです。

「壁の店はつらいです‥」スタッフから訴えがありました。「ぴゅーぴゅー寒いんです」壁の前は地下通路だからしょうがありません。「落ち着くところがないんです」レジも壁に埋め込まれているためスタッフは常に壁の前に立っている状態です。それじゃあ、ということで物件さがしです。見つけてきたのは、それまでの便利だけれど小さい店とは対照的に、辺鄙だけれど広い広い路面店でした。よっぽど壁、つらかったんですね。

さて、お店作り、恒例の内装工事、ペンキ塗りですが、さいとうも乳飲み子を抱えて札幌まで飛びました。3時間おきにホテルに残してきたこども(母がホテルに付いててくれました)に乳をやりに、ペンキだらけの体で自転車にまたがり向かいます。なぜそこまでペンキ塗りにこだわるのだ?別にペンキ塗りは他のスタッフにまかせてもよいのでは?と思うかもしれませんが、さいとうは、自分がやるといってしまた以上、後に引けなくなっていたのでした。そのうち乳は出なくなってくるし、つらい気持ちをこらえながら自転車のペダルを踏んでいたのでした。

路面電車で15分ほど揺られると山が見えてきます。山の麓、道路に面したそのお店はまわりに特にこれと行ってお店があるわけではなく、通りすがりの人は入ってきてくれなさそうです。とても広いお店だったので、座ってくつろげるスペースもつくりました。はるばるこんなところまでやって来てくれるお客さんに、寒いときには暖かいお茶を、暑い時には冷たいお茶をお出ししようね。在庫置き場やスタッフのスペースも広くとれます。レジのうしろに目隠しの壁を立てて、こたつまで設えてしまいました。だって、北海道寒いんです。

冬になると毎朝雪かきからはじまります。雪はかいてもかいても積もります。人もほとんど歩いていません。

お客さんはやっぱりあんまり入ってきてくれなくて、売り上げも壁の店とは対照的で、坪当たりの売り上げで計算すればきっと20分の1以下だったと思うけれど、のんびり、ゆったり営業していました。

画像1

今まできちきちで我慢していた分、これでもか、というぐらい壁を贅沢に使うひつじたち。

アランジミルク  

もういっこお店に動きがありました。福岡にフランチャイズショップ「アランジミルク」開店です。以前、世話になったもと百貨店のバイヤーの方からのお話でした。嬉しいことに奥さんと娘さんがアランジのファンで、とても明るくて、おいしいもの好きで素敵な方達です。きっと明るくて素敵なお店になるに違いありません。バイヤーの方は百貨店を辞められて、観光牧場の村長さんになっていました。ジャージー牛のミルクがおいしいそうです。なのでお店の名前はアランジミルクです。アランジミルク用にキャラクターも作りました。家畜ファイブです。店長はこうしちゃんです。仲間はこやぎちゃん、こひつじちゃん、こひよこちゃん、こぶたちゃん、全部で家畜が5匹です。

オープン日は、偶然にも札幌店の引越オープンと同じ日でした。何かが動くときは重なるものですね。

ミルク

画像3

上が『家畜ファイブ』。下の『乳牛ファイブ』の案もあったのだけれど地味すぎて却下。

ぴたポン!

たぬきのこどもです。大阪市交通局のIC交通カード、ピッとタッチして改札を通るあの便利なやつです、の告知キャラクターです。あのカードは本当に便利ですね。今ではIC交通カードがない生活なんて考えられない、というぐらい ですが、大阪には当時、『スルッとKANSAI』しかなくて、いちいちカード買うのがめんどくさかったり、残数が足りなくて、改札から出るときビターンと捕まったりしていました。

そこでぴたポン!登場です。大阪なので大阪弁をしゃべります。どんだけ便利でお得なのか大阪弁で紹介します。「あっちこっちで使えるねん」「乗れば乗るほどお得やねん!」「これでバッチリやで」「ええんかいなお得すぎるで〜!」ぴたポン!のセリフの描き文字を抜粋してみました。やたら、お得な感じがしますね。

アランジアロンゾは普段でも描き文字付きのイラストをよく描きますが、ぴたポン!ではとくに、キャラクターと一体化していた感じです。大阪弁のセリフがあるとよりイキイキとしてみえました。ほんまかいな。

ポスターがいっぱい地下鉄の構内に貼られたので、地下鉄に乗っていると、よくぴたポン!と目が合いました。せやせや、ほんま、めっちゃ、お得で便利やんなー。

ピタポン

英語の翻訳本

今まで日本国内で出版されていたアランジの本の、英語版がアメリカで出版されることになりました。イエーイ、エクセレーンス!

うさぎもパンダもわるものも、日本の妖怪カッパでさえも英語をしゃべります。かっこいいです。アランジの手芸本を読んで、アメリカの女の子がフエルトマスコットを作っています。アンビリーバボー。

英語本2


戌年

戌年です。犬、てつの年わん。この年の福袋には、なんと、てつの等身大のぬいぐるみが入っていました。正確には福袋の袋には入りきらなかったので、福袋を買ってくれたお客さんに、「はい、このてつも」と手渡していました。

てつグッズもいっぱいつくりました。ぬいぐるみの『ちっちゃいてつ』『もっとちっちゃいてつ』『もっともっとちっちゃいてつ』。ストラップやステッカーなどなど。雑誌『ね〜ね〜』ではペーパークラフトてつ、なども。てつがいっぱいわん。

ちっちゃいてつ


あれやこれや、やることがたくさんあるなぁ、で2007年に続きます。

読んでくれた上にサポートまでしてもらえるとは!うれしいです!カッパやわるものたちの小遣いにします。