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DawN


昔、無料のやっすい音楽ソフトで作ったことがある。でもとても聴けるようなものではなく、作り直したいのだがまだ手をつけられずにいる。自分の中でとても好きな歌詞だと思う。夜明け、という意味のタイトルだ。



こんな夜が訪れるなんて思わなかった。
「嘘みたいね。」
ああ、透き通る闇の濃さ黒さ、行き辛さ。
聞こえてる吐息の音だけを拾う「今」を、ぼくは、わたしは、なんと呼ぼう?
時間も名前も、意味がない。
日が昇るまでのときを、永遠なんて言わないでいて。「今」にわかるさその身で、浴する明日の涙を、愛を哀しみを、恨みや攻防を。全て飲み込むよあの太陽が、優しくあまねく、広がる海の良さ白さ。ああ!

愛してるよ。君のことも。愛してたな。
忘れられたらいいの?

こんな夜が訪れるなんて思わなかった?
そんな言い聞かせをすることに何の意味があるの。
こんな夜に涙もろくなる僕もおかしい?
それじゃ、また明日も会いましょう。ほら夜が明けるよ、何も知らないで。

夜の闇の中、僕らは泣いていた。
悲しみのまろやかな、ベッドに横たわっては。
さらば、夜更けたち。逸らした眼よ。
甘い夜を過ごさせてくれて、どうもありがとう。
僕は行くよ、あの朝を。さあ。

風が吹いてる。案外冷たい。
それがそれほど、嫌じゃないことが嬉しい。


ポチッとしていただけたら泣いて喜びます。ヤッターッ!