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伝えるには伝えたい自分側の思いがあること。 伝わるには伝わる相手側の思いがあること。 自分にできることは伝えること。 伝わるを意識すれば、すなわちそれは相手への押し付けになる可能性を含むこと。 対話すること。自分も変化すること。 伝えると伝わるの間に存在するものは何なのか。 そもそもそんなものは存在しないのか。 伝える。 伝わる。 のどちらでも、 自分の言葉が相手に 伝わったかどうかは確認できない。 という対話の不完全という ことに気づいていることが 大切なこと。
ある男性から教わることになった。 齢90歳を超えたその方は静かだった。 長く連れ添った妻は ベッドの上でかすかに目を開けている。 老いや病と向き合う。 家族もまたそのプロセスに立ち会う。 つながれた点滴。 これからどうなるのか。 いや、どうしたいのか。 家族の意見は割れた。 わがままなのは分かっている。 でも、長生きして欲しい。 だけどこれでいいのか分からない。 本人はどうしたいのだろう。 男性がゆっくりと妻のもとへ歩み寄る。 「分かるか。分かるか?」 男