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艦船模型「1/700 龍田」を作る・Ⅲ「ベースカラーとリターダー」

 前回は「先にすべきは組立てか塗装か」と思案して終わりましたが、まずは塗装出来そうなところから手を付けましょう。
 早速ウォーターパレットを……とその前に、実はこれを手に入れました。

 アクリジョンリターダー&ベースカラー・グレー
 と、二つ並べてはいますが、同時に購入していません。まずリターダーを手に入れて、これとウェットパレットを併用して塗ってみたところ、

縦塗りの跡と下地が微妙に透けて見えてしまっている……

 確かに塗料の伸びが良くなったものの、時折弾かれて上手く乗ってくれないことがしばしば。調べたら、水性塗料は水分が多すぎると弾かれやすいそうで。ウェットパレットで水分が蒸発しにくくなっている点を考えると……思いつくのは水洗いした後の筆
 公式のTwitterでは「リターダーとウェットパレットを一緒にお使いいただくと、より効果的です」と呟かれてましたが、どうやら筆の水はしっかり切っておかないと相性が悪いようですね。これは気を付けないといけません。

 そして下地が微妙に透けて見えるのも気になった。これでも4回は塗ったのですが、薄塗り基本とは語ったものの少々薄すぎたようです。そこで思い出しました。
「カッターボートのタン色で白のベースカラーを使ったんだから、軍艦色相応のやつも用意すればいいじゃないか!」
 というわけでベースカラー・グレーを後から買ったのでした。カッターボートの時はしっかり活躍してくれましたが、さて今回はどうでしょう?

 思った以上に濃い!
 瓶で混ぜてる段階から、ベースだけに色が強いなぁとは感じましたが、想像以上でした。この上から軍艦色を塗ると、

少しボテッとしてしまったか

 むしろ今度はベースの色が透けて見えるくらい。何回か重ね塗りしてようやく納得できる色合いになりましたが……一筋縄ではいかないですね。
 アクリジョンユーザーの方々を見ていると、塗料とリターダーとの適切な比率を見出そうと必死です。ほんの一滴でも伸びや薄さが違ってくるらしく、となれば自分のように基本筆塗りでウェットパレットに適時足していくような使い方だと、また違ってくるのでしょう。

 乾燥の速さはありがたいですが、同時にクセも強いと感じる塗料です。やっているうちに何か見付けらればいいのですが。

ここも塗り分けなくてはいけない
ただ細かい箇所は瓶から直の方がやりやすいです

 もはや艦船模型道ではなく「アクリジョン道」では? と思いつつある今日この頃です。

 ~つづく~


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