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かねふくめんたいパーク群馬とひろゆき氏の疑問について。

 本日(4/21)、海なし県の我が群馬に、明太子のテーマパークが堂々オープンしました。

 めんたいパークは既におなじみの施設です。実際に足を運んだのは数回ほどですが、ガルパンおじさんゆえ頻繁に大洗へ足を運ぶため、建造物そのものはしょっちゅう見てるのですね。水族館と合わせて観光(とりわけツアー)の定番ルートなのか、土日はいつでも賑わっている印象です。
 そんな海沿いで見ていた施設が群馬にやってくる、とニュースになったのは一昨年だったでしょうか。これには驚きつつも「まあ、高速道路も繋がったからなぁ」と。輸送網が整っていなければ出来ない話でしょうし、それだけ海が近くなったという証明かもしれません。

 さて、めんたいパークとは無関係ですが、群馬に対してとある疑問を持った人が現れました。ひろゆき氏です。

「昨日食べた食事、凄い美味しかったんですよ。ただなぜ、海産物を出そうとするかね……『うわ、ズレてるー』っていう。そのズレに多分気づいてないのが群馬の歴史なのかなって思ったんですよ。
 山菜だったりゼンマイだったり、その漬物がとっても美味しかったんですよ。これとご飯出せば普通に美味しいはずなのに、なぜ出さなくて『寿司?』っていう、そのズレ感が。」 

tsulunos動画より

 美味しい地元の味もあるのだから、全部それで出しまくればいい、通せばいいではないか、というご意見。
 その地方の特色を活かせ、てのは理解できます。が、なぜに群馬は海にこだわるか? という点も考えて頂きたかったところ。

 そもそも群馬は「海からとても遠い」のです。気のせいではなく、地理的に見てもダントツで遠いのです。

 じゃあ長野や山梨の立場は? となりますが、それらの内陸県は基本的に「全方向が山」つまり盆地です。我々は山の民だ、と言い切れるわけです。
長野県歌『信濃の国』の歌詞を読んでいると「我が地は山中にある広大な国だ」という強い意志を感じますね。この堂々さですよ。

 ところが群馬は、関東平野の一部ゆえ開けた土地がある一方で、その土地の半分以上が山間部という、何とも両極端な場所です。しかもここは「平野の末端部」。海から続く平野の奥も奥にあり、そこから先は全部山。おまけに北部にある急峻な山を越えた先(新潟県)には、しっかりと海が……

 山だらけなのにそうだと言い切れず、かつ海から最も遠い平野部という、何とも微妙な立ち位置にある地理的要因。それを言ったらお隣の栃木も同じですが、栃木の方がまだ海に近いのです。例えば群馬から大洗へ行く場合は、その栃木を通過しなくてはいけないのですから。

 だからこそ「海へのこだわり」がある、といってもいいでしょう。いや、そうに違いありません。でなければおかしい。地元の美味しいモノを愛する一方で、猛烈な海への愛情を隠しきれないのが群馬なのです。

 群馬を全部出すのがいいのであれば、海への愛情も全部出すのだってアリですよね、ひろゆきさん?


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